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2018/8/23
フランチャイズ研究

フランチャイズって儲かるの!?開業歴5年以上のベテランフランチャイズオーナー40人に聞いた「経営」と「収入」の実態とは?

フランチャイズチェーンへの加盟を検討するにあたって、一番知りたいのは、やっぱり「お金」のことだと思います。「フランチャイズって実際儲かるの?」と率直に疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。フランチャイズ本部が公表している「収益モデル」や「売上予測」から、開業後の売上や収入をイメージすることはできますが、「最初から、こんなにうまくいくのかなあ…」と不安に思うのは当然のこと。実際のところ、いつ頃から経営は安定化するのか。月の売上や、オーナーの年収はどれくらいなのか。フランチャイズ経営の実態を探るべく、開業歴5年以上のベテランフランチャイズオーナー40人にアンケートを実施しました。フランチャイズオーナーたちの「リアル」な姿を見ていきましょう。

フランチャイズって儲かるの?

<INDEX>

ベテランフランチャイズオーナーたちの経営状況

単月黒字が常態化し始めた時期は?

どんな事業でも、経営が軌道に乗るまでは少し時間がかかるもの。一般的にそんなイメージがありますが、実際にはどうなのでしょうか。開業してからどれくらいのタイミングで、経営が安定する=軌道に乗るのか。それを推し量る指標の1つとして、ベテランフランチャイズオーナーたちに「単月黒字が常態化し始めた時期」について聞いてみました。「単月黒字」とは、その月の売上が支出を上回っている状態のこと。つまり利益が出ている状態を指します。単月黒字が安定的に続けば、キャッシュフローがプラスで回っていることになり、経営的には健全と言えます。では、アンケートの結果を見てみましょう。

グラフ(1):単月黒字が常態化し始めた時期(n=40)

単月黒字が常態化し始めた時期

40人のうち、30人(75.0%)が「開業から3年以内」に単月黒字が常態化したと回答。その他、「5年より後」が1人(2.5%)、「まだ実現していない」が9人(22.5%)という結果でした。中には、「開業から2カ月以内」という短期間で単月黒字が継続する見通しが立ったオーナーが5人(12.5%)、「開業から半年以内」が4人(10.0%)もいますが、逆に開業から5年以上のベテランフランチャイズオーナーでも、まだ安定的に単月黒字を継続できない人が9人(22.5%)もいるところに、ある意味ではフランチャイズ経営の厳しさを感じます。この9人に関してはどういう傾向があるのか、追って詳細を見ていきたいと思います。
もちろん収益モデルは、業種やビジネスモデルによって異なるものだと思いますが、黒字常態化のタイミングは、オーナーによって大きな差があることがわかりました。

累積黒字を実現した時期は?

次に見ていくのは、「累積黒字を実現した時期」。累積黒字とは、開業してから投資した金額(コスト)よりも、通算の収益が上回ることを言います。つまり、「累積黒字を実現した=投資回収が完了した」ということ。ここまでくれば、あとは収益分が手元に残っていく状態になるので、経営的にはだいぶ安定します。一般的には、独立・開業において初期投資の回収目安は3年~5年と言われることが多いようですが、ベテランフランチャイズオーナーたちの実態はどうなのでしょうか。下のグラフを見てみましょう。

グラフ(2):累積黒字を実現した時期(n=40)

累積黒字を実現した時期

ベテランフランチャイズオーナー40人のうち、29人(72.5%)がすでに累積黒字を実現し、投資回収を完了しています。一般的な目安とされる「開業から5年以内」に回収が完了したオーナーは27人(67.5%)、「開業から3年以内」が20人(50.0%)。さらにそれより短い「開業から1年以内」に回収を完了したオーナーも9人(22.5%)います。逆に、「まだ実現していない」というオーナーの数は11人(27.5%)。「単月黒字を常態化できていないオーナー」の人数(9人)とほぼ同数という結果でした。
こうして見ると、多くのオーナーが5年以内に投資回収を完了しており、一般的な基準で見ても適正な経営が実現できていることがうかがえます。中には、短期間で回収を完了したオーナーもいますが、投資回収までは3年、5年という期間を1つの基準として、中長期的なスパンで事業を考える必要がありそうです。

月間の売上(月商)は?

続いて、「月商」について見ていきます。ベテランフランチャイズオーナーに、昨年度の実績ベースで「月々の平均的な売上金額」を聞きました。下のグラフ(3)を見てみましょう。

グラフ(3):月間の平均売上(n=40)

月間の平均売上

業種やビジネスモデルによって期待される月商は異なるので、金額にバラツキが出るのは当然ですが、「20万円未満」(20.0%)というオーナーもいれば、「2000万円以上」(2.5%)というオーナーもいます。「月商100万円」を1つの基準にすると、「100万円未満」が25人(62.5%)、「100万円以上」が15人(37.5%)という回答結果でした。この売上から原価やすべての経費を引いた金額が、実際の利益となるので、売上が高くても原価や経費がかかる業種であれば、利益が少ないこともありますし、売上が低くても原価がかからず1人で開業している場合は、利益を十分に確保できるケースもあります。そのため、このデータだけで、「儲かっているのか」「儲かっていないのか」を判断するのは難しいですが、月の売上1つを取り上げても、さまざまなケースがあることがわかりました。

単月黒字を常態化できない理由

フランチャイズオーナー9人の月商は?

先ほど見た「単月黒字が常態化し始めた時期は?」というアンケートにおいて、「まだ実現していない」と答えたオーナーが9人(22.5%)もいました。開業から5年以上経っているにもかかわらず、単月黒字を安定的に実現できていないオーナーが一定数いるということは、フランチャイズ加盟を検討している方にとって非常に気になるポイントだと思います。なぜ、単月黒字化が実現できていないのでしょうか。理由としては、「売上が低い=入ってくるお金が少ない」か、「支出が多い=出ていくお金が多い」のいずれか、もしくはその両方が考えられます。まずは、「売上=入ってくるお金」から検証してみましょう。下のグラフ(4)は、まだ単月黒字を常態化できていないフランチャイズオーナー9人の「月商」をまとめたものです。

グラフ(4):単月黒字を常態化できていないFCオーナーの月商(n=9)

単月黒字を常態化できていないFCオーナーの月商

9人のうち、4人(44.4%)が「20万円未満」、同じく4人(44.4%)が「20万円~50万円未満」、1人(11.1%)が「100万円~200万円未満」という結果でした。つまり、9人のうち8人が「月商50万円未満」という状況です。業種によっては「月商50万円未満」でも単月黒字化できるケースもありますが、おそらくこの8人に関しては「売上が少ない」ことが、単月黒字化できない大きな要因になっていると言えるでしょう。

フランチャイズオーナー9人の借入金額は?

次に、「支出=出ていくお金」を検証してみます。毎月出ていくお金には、どんなものがあるでしょうか。集客をするための広告費、商品や材料を仕入れる費用、物件の家賃やスタッフの人件費といった経費、フランチャイズ本部に支払うロイヤリティ、そして開業資金を借りた場合には、月々の返済やその利息などがあります。中でも、経営を圧迫するコストとしてよく挙げられるのが、家賃や人件費などの固定費と、借入金の返済です。特に、借入金が多い場合、月々の返済額も大きくなるため、思うような利益をあげられないケースもあります。もしかしたら、まだ単月黒字を常態化できていないフランチャイズオーナー9人は、開業時に多くの資金を借り入れたのかもしれません。下のグラフ(5)を見てみましょう。このグラフは、9人の「開業時に金融機関や知人・親族などから借り入れた金額」をまとめたものです。

グラフ(5):単月黒字を常態化できていないFCオーナーの借入金額(n=9)

単月黒字を常態化できていないFCオーナーの借入金額

回答結果は、まったく借り入れをしていないオーナーが4人(44.4%)、「1円~100万円未満」と「100万~300万円未満」がそれぞれ2人(22.2%)ずつ、「300~500万円未満」が1人(11.1%)というものでした。この結果を見る限り、借入金が少ない、もしくは借り入れをしていないオーナーが多数を占めており、「借入金が多く、その返済が利益を圧迫して黒字化を阻害している」といった状況ではないようです。
他方、借入金の返済負荷は小さくても、その他の支出が大きく、経営の負担になっている可能性もゼロではありません。ただし、仕入原価や固定費というものは売上高や事業規模に応じて、ある程度調整できるもの。そう考えると、この9人のオーナーに関しては、やはり「売上が低い=入ってくるお金が少ない」ことが大きな課題と言えるでしょう。

開業時の借入金が、その後の経営に与える影響とは?

先述の通り、単月黒字を常態化できていないフランチャイズオーナー9人に関しては、特に借入金が多いわけではなく、その返済が経営を圧迫しているような様子はうかがえませんでした。なんとなく、借入金の金額が多いほど、経営を安定化させるのが難しそうなイメージがありますが、実際はそうではないのかもしれません。その真偽を検証するために、ここでは「借入金が経営に与える影響」を見ていきたいと思います。下のグラフ(6)は、ベテランフランチャイズオーナー40人の「開業時に金融機関や知人・親族などから借り入れた金額」をまとめたものです。

グラフ(6):開業時の借入金額(n=40)

開業時の借入金額

予想以上に多かったのが「借入金0円」、つまり開業時にまったく借り入れをしなかったという回答。その人数は19人、なんと約半数(47.5%)を占めました。その一方で、「300万円以上」という比較的多めの金額を借り入れたオーナーも11人(27.5%)おり、中には、「1500万~2000万円未満」という多額の借り入れを行って開業したオーナーも2人(5.0%)います。

次に、「借り入れをしなかった19人」と「300万円以上借り入れた11人」の2つに分けて、「単月黒字が常態化し始めた時期」を比較してみたいと思います。下のグラフ(7)と(8)は、それぞれのアンケート結果をまとめたものです。

グラフ(7):借り入れをしなかったFCオーナーの単月黒字が常態化し始めた時期(n=19)

借り入れをしなかったFCオーナーの単月黒字が常態化し始めた時期

グラフ(8):300万円以上借り入れたFCオーナーの単月黒字が常態化し始めた時期(n=11)

300万円以上借り入れたFCオーナーの単月黒字が常態化し始めた時期

2つのグラフを見比べてみると、興味深いことに「まだ実現していない」というオーナーの割合は、「300万円以上借り入れた11人」よりも「借り入れをしなかった19人」のほうが多いことがわかります。「300万円以上借り入れた11人」では、10人(90.9%)のオーナーが「開業から3年以内」に単月黒字の常態化を実現しており、「まだ実現していない」と回答したオーナーは1人(9.1%)しかいません。「借り入れをしなかった19人」でも、「開業から3年以内」に実現したオーナーの数は15人(73.7%)。そのうち3人(15.8%)のオーナーは「開業から2カ月以内」という圧倒的なスピードで単月黒字化を実現しています。その一方で「まだ実現していない」と回答したオーナーが4人(21.1%)もおり、その多さも目立ちます。
このデータを見る限りでは、開業時に「300万円以上の借り入れ」をしたオーナーのほうが、経営の安定化=単月黒字化を実現しやすい傾向にあるようです。つまり、「借入金の金額が多いほど、経営を安定化させるのが難しそう…」というイメージが当てはまらないどころか、まったく逆の結果になっています。

この結果から、初期段階でしっかりとお金をかけて、「売上」を確保するために必要な投資をしたことが、後々の安定経営につながっている可能性が読み取れます。お金を借り入れた場合、月々の返済が発生するため、「支出」が増えることは間違いありませんが、そのネガティブな面だけを見るのではなく、それによって生まれるポジティブな影響を見定めることも、経営者として重要な資質と言えます。決して、安易に借り入れすることを推奨するわけではありませんが、経営を軌道に乗せるためには、手元にある自己資金も含めて、「お金を上手に活かす」ことが必要なケースもあるはずです。融資については、日本政策金融公庫や、各自治体の「制度融資」など公的支援も充実していますので、よく情報収集をしてみると良いでしょう。

参考:マンガでわかる!開業までの流れとポイントを徹底解説【フランチャイズ入門】

ベテランフランチャイズオーナーたちの収入状況

フランチャイズオーナーの年収は?

ここまで、ベテランフランチャイズオーナーたちの経営状況について見てきました。開業から3~5年で単月黒字を常態化させることに成功しているオーナーが大半でしたが、その一方で開業から5年以上経っても経営を軌道に乗せられていないオーナーもいることがわかりました。フランチャイズ経営のリアルな姿を垣間見たところで、次に、やっぱり気になるのは「実入り」の部分。実際のところ、フランチャイズオーナーは、どれくらいの収入があるのでしょうか。ベテランフランチャイズオーナー40人に「現在(前年度)の年収」を聞いてみました。アンケート結果をまとめたグラフ(9)を見てみましょう。

グラフ(9):現在(昨年度)の年収(n=40)

現在(昨年度)の年収

一番多いのは、「300万~500万円未満」というレンジで12人(30.0%)。そのレンジよりも低い「300万円未満」が同じく12人(30.0%)、そのレンジよりも高い「500万円以上」が16人(40.0%)という結果でした。中には、「150万円未満」というオーナーが7人(17.5%)いますが、「単月黒字を常態化できていないオーナー」が9人いることを考えると妥当な数字と言えるでしょう。その一方、一般的に見て高収入の部類に入る「700万~1000万円未満」のオーナーが6人(15.0%)、「1000万~1200万円未満」が2人(5.0%)、「1200万~1500万円未満」が1人(2.5%)います。経営を軌道に乗せているオーナーの中には、しっかりと「儲けている」オーナーもいるようです。

こうしてベテランフランチャイズオーナー40人の現在の年収を見てみると、「儲かっているオーナー」もいれば、「儲かっていないオーナー」もいて、かなりバラツキがあることがわかりました。では、「フランチャイズオーナーになる前」と比べて、収入はどのように変化しているのでしょうか。今、独立・開業を目指してフランチャイズ加盟を検討している方にとって、「独立して年収が上がったのか、下がったのか」という情報は、非常に気になるポイントだと思います。今回のアンケートでは、ベテランフランチャイズオーナー40人に、「現在(前年度)の年収」とあわせて、「フランチャイズオーナーになる前の年収」も聞きました。

グラフ(10):前職時代の年収(n=40)

前職時代の年収

一番のボリュームゾーンは、「300万~500万円未満」というレンジで18人(45.0%)。そのレンジよりも低い「300万円未満」が8人(20.0%)、そのレンジよりも高い「500万円以上」が14人(40.0%)という結果でした。全体の分布バランスは、「現在(昨年度)の年収」と大きな違いはありませんが、「前職時代の年収」のほうが、世間一般の標準的な水準とも言える「300万~500万円未満」というレンジに集中している印象です。

では次に、下のグラフ(11)を見てみましょう。このグラフは、オーナー1人ひとりの「現在(前年度)の年収」と「オーナーになる前の年収」を比較して、年収レンジが「上がった」のか「下がった」のか、下記の例のように振り分けて集計したものです。

集計例

  • 「オーナーになる前の年収」が「300万~500万円未満」で、「現在(前年度)の年収」が「300万~500万円未満」の場合:変わらない
  • 「オーナーになる前の年収」が「0円~150万円未満」で、「現在(前年度)の年収」が「300万~500万円未満」の場合:上がった
  • 「オーナーになる前の年収」が「500万円~700万円未満」で、「現在(前年度)の年収」が「300万~500万円未満」の場合:下がった

グラフ(11):前職時代と現在の年収比較(n=40)

前職時代と現在の年収比較

年収レンジについては、前職時代と比較して「変わらない」に該当するオーナーが14人(35.0%)。「上がった」「下がった」に該当するオーナーが、それぞれ13人(32.5%)という数字でした。「変わらない」「上がった」「下がった」がほぼ同数で、見事に3分の1ずつ分かれる結果となりました。 もちろん、「変わらない」に該当するオーナーの中には、たとえば「300万~500万円未満」という年収レンジの中で、前職時代は「年収350万円」で、今(昨年度)は「年収450万円」という人もいれば、その逆の人もいるはずです。今回実施したアンケートでは、そこまで細かく調査することができないため、一概に言うことはできませんが、このデータを見る限り、フランチャイズチェーンに加盟して「儲かる」のか、「儲からない」のか、その可能性は「半々」ということのようです。

フランチャイズオーナーの労働時間は?

さて、最後に見ていくのは、ベテランフランチャイズオーナー40人の「労働時間」です。先ほど、フランチャイズオーナーの「収入」を見てきましたが、それと同じくらい知りたい情報の1つが「労働時間」だと思います。「経営者は、昼も夜も働いている」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。「収入が高くても労働時間が長かったら意味がない」と思っている方もいるかもしれません。実際のところ、労働時間はどれくらいなのでしょうか。下のグラフ(12)は、ベテランフランチャイズオーナー40人に聞いた「1日の平均労働時間」をまとめたものです。

グラフ(12):1日の平均労働時間(n=40)

1日の平均労働時間

1日の標準労働時間である「8時間」と回答したオーナーが7人(17.5%)。それよりも短い「7時間未満」が17人(42.5%)、「9時間以上」が16人(40.0%)という結果でした。中には、「4時間以内」しか働いていないオーナーが7人(17.5%)いれば、逆に「12時間以上」も働いているオーナーも7人(17.5%)いたりと、労働時間もかなりバラツキがあるようです。

続いて、ベテランフランチャイズオーナー40人の「年収」と「1日の労働時間」がわかったところで、「時給」を計算してみましょう。時給換算することで、フランチャイズオーナーたちの「収入」の状況が、よりリアルに実感できると思います。下のグラフ(13)は、オーナー1人ひとりの「現在(前年度)の年収」と「1日の労働時間」から計算した「時給」を集計したものです。

時給の計算式

時給=年収額(※1)÷12カ月÷月間労働日数(22日)÷1日の労働時間(※2)

(※1)年収額は、年収レンジの中間値を基準に計算。たとえば、年収額が「300万円~500万円未満」のオーナーは、中間値の「400万円」を年収額として算出。
(※2)1日の労働時間が「4時間以下」のオーナーは「4時間」、「12時間以上」のオーナーは「12時間」として計算。

グラフ(13):時給換算した金額(n=40)

時給換算した金額

国税庁の民間給与実態統計調査に基づいて計算すると、日本のサラリーマンの平均時給は「2000円」くらいが相場のようです。その金額を1つの基準として見てみると、「2000円未満」が19人(47.5%)、「2000円以上」が21人(52.5%)という結果になりました。一般的なサラリーマンの時給相場と同等、もしくはそれ以上のオーナーのほうが、やや多いようです。中には、時給が「4000円以上」というオーナーが5人(12.5%)、さらに「8000円以上」が2人(5.0%)もいます。このように短い労働時間で、高い収入を手にしているオーナーが一定数いる一方で、時給が「500円未満」というオーナーも4人(10.0%)います。全体の77.5%が「1000円以上」、62.5%が「1500円以上」ということから考えると、大半のオーナーが時給換算で適正な収入を得ている印象ですが、「500万円未満」「1000円未満」というオーナーがいることも事実です。こうしたリアルな数字から、フランチャイズ経営が決して甘いものではないことも感じます。

ベテランフランチャイズオーナーの経営と収入に関するまとめ

ここまで、ベテランフランチャイズオーナー40人の経営や収入の実態について見てきました。「単月黒字が常態化した時期」や「年収」など、参考になる情報も多かったのではないでしょうか。一般的に、「フランチャイズオーナーの成功事例」が紹介されることはたくさんありますが、経営がうまくいっていないケースを目にすることはあまりありません。そうした中で、「開業から5年以上経っても単月黒字を常態化できていないオーナーがいる」という事実は、これからフランチャイズ加盟を目指す方にとって、背筋が伸びるような情報だったのではないでしょうか。経営においては「売上=入ってくるお金」をつくることが必要であり、そのためには借入金に限らず「お金を上手に活かすこと」も重要なポイントの1つのようです。とは言え、経営に慣れていない人にとって、適切な判断をすることは簡単ではありません。売上が伸びないときにどうすれば良いか、そういった悩みを相談できるパートナー(フランチャイズ本部)がいることは、フランチャイズビジネスのメリットです。フランチャイズ本部にどんどん相談して、知恵を借りる。そういう積極的な姿勢が、フランチャイズ経営を成功に導くためには必要かもしれません。

フランチャイズオーナーの収入に関しては、「年収」だけでなく、「時給」に換算した金額も確認しました。経営状況と同様に、収入もバラツキがあり、「儲かっているオーナー」もいれば、「儲かっていないオーナー」もいるという状況でしたが、極端にどちらかに偏っていることはなく、「儲かっているオーナー」と「儲かっていないオーナー」が半々という印象でした。当然、「フランチャイズに加盟すれば必ず儲かる」というわけではありませんが、「フランチャイズは失敗する可能性が高い」というわけでもなさそうです。これからフランチャイズ本部をリサーチする際には、ぜひこの40人の「リアルな経営実態」を念頭に入れて、検討の材料としてください。少しでも不安やリスクを感じたら、本部に納得のいく説明を求めましょう。「儲かるフランチャイズオーナー」になるためには、開業前から抜かりなく準備・検討を進めることが大切です!

【アンケート調査概要】
方法:インターネットリサーチ会社を利用した調査
調査期間:2018年6月14日~6月18日
調査対象:現在フランチャイズに加盟している全国20~60代の男女100名
集計対象:現在フランチャイズに加盟している開業歴5年以上・20~60代・全国の男女40名

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