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人気エリア・高田馬場駅の類似駅を探せ!ラーメン開業で次に狙うべき駅TOP3

ラーメン店が多く集まる高田馬場駅周辺。街の特性や利用者数などを調査し、繁盛する理由や条件をリサーチしてみました。その結果から、ラーメン店独立に向いている駅の特徴を紹介します。

【JR高田馬場駅】
ラーメン激戦区に欠かせない条件、「学生」と「人気店」がそろう駅

JR山手線、西武鉄道新宿線、東京メトロ東西線が接続する高田馬場は、1日に約40万人もの人が乗降する。また、言わずと知れた早稲田大学のお膝元であり、周辺には専門学校や予備校も多く、いわゆる「学生の街」として栄える街だ。さらには新宿、池袋に次ぐラーメン激戦区としても知られており、駅から半径500m圏内にあるラーメン店は実に21軒にも上り、とくに激戦を極める早稲田通り沿いには学生に加えてラーメンを食べ歩くラヲタたちが行き交っている。そんな高田馬場に店を構えるラーメン店の特徴と言えば、とにかく「全国でも有数な人気店」が多いということ。全国ラーメンランキングで日本一になった経歴を持つ「俺の空」、日本最大級のラーメンイベント「ラーメンEXPO」で売上げ第1位を獲得した「麺屋 宗」のほか、「鶏そば 三歩一」「蔭山」「渡なべ」など、ラヲタのみならずグルメの舌を唸らせる名店は枚挙に暇がない。学生とラヲタの集客を見込んで高田馬場に出店するラーメン店は後を絶たないが、一方で激戦区ゆえに入れ替わりが激しいのも事実。長く愛されるお店を作りたいなら、味・コスパ・雰囲気と3拍子そろった完成度の高さを達成することが重要だろう。

そこで今回は、JR高田馬場駅周辺のデータ分析を基に、都内の類似駅をリサーチ! 開業条件がそろっているのにラーメン店が少ない穴場駅や、類似しているからこそ勝負したい駅を3つ紹介します。

【田園都市線 池尻大橋駅】
仕事帰りの女性をターゲットにした店作りがカギ

田園都市線で渋谷から1駅の池尻大橋は、近年相次いでタワーマンションが完成するなどファミリー層にも人気急上昇中のエリア。とは言え、まだまだ単身世帯のほうが多く、世帯数は高田馬場とほぼ同じ8600で、年齢は20?29歳が最も多い。その内訳は男性4に対し女性が6。中目黒や三宿、三軒茶屋にもほど近いことから、感度の高い人々が選んでこの街に住んでいると予想される。そうした住人たちのお腹を満たすのは、「うちの店はコレで勝負」といったこだわりを感じるお店がほとんど。駅周辺に店舗を構えるラーメン店も、だしにこだわったもの、チャーシューが絶品のもの、有機野菜が盛りつけられているものなど、クオリティーやオリジナリティーを重視しているところが多い。例えば、6割いる単身女性が仕事帰りに、隣の渋谷駅ではなく、家近の池尻大橋で食べたいと思わせるメニュー考案や、ゆっくり食事をしたいファミリー層をターゲットにした独自のこだわりを打ち出すことが、この街で成功する秘訣と言えそう。

【東急田園都市線 用賀駅】
ファミリー層にも愛される地元密着型を目指せ

池尻大橋と同じ田園都市線沿線にありながら、二子玉川に近いこともあってか圧倒的にファミリー層に人気の用賀駅。また駅直結の世田谷ビジネススクエアには、東急コミュニティー本社やキャタピラージャパン本社、クロックスジャパン本社などが入居しており、東京近郊のオフィス街としての側面も持ち合わせている。家族連れとビジネスマンが入り交じっているせいか、この街にあるラーメン店は、子どもでも食べやすいあっさり系と、替え玉無料、ライスサービスといったボリューム満点系の店の両方が混在。世帯年収300万円以下が最多なことから、用賀エリアでは老若男女がふらっと立ち寄れる「コスパ」のいい店を目指すのがいいかもしれない。また、住人人口1万2000人に対して昼間人口は1万4000人とそれほどの差がないことから、遠方からの客を狙うのではなく、地元の人に愛される地域密着型を心がけたほうが良さそうだ。

【京王線・京王井の頭線 明大前駅】
学生をターゲットにした既存店にはないウリで勝負

京王線と京王井の頭線が交差する明大前駅は、新宿、渋谷、下北沢、吉祥寺といった街にアクセスしやすいエリアのため、1日の乗降人数は8万4000人と、3駅のなかでは一番多い。住民は30代の単身者が中心だが、近くには明治大学和泉キャンパスがあることもあって、高田馬場に似た学生街の雰囲気を漂わせている。そのため、駅周辺にあるラーメン店はすでに9店と多め。このほか、ファストフード店やチェーン店をはじめとする学生をターゲットにした飲食店がひしめいている。この街で勝負をするなら、若者の胃袋を満たすボリュームと、お財布に優しいコストパフォーマンスは必要不可欠。その上で、女性でも入りやすいインテリアや味を用意する、多少高くても食べる価値ありのこだわりの味を提供するなど、既存の店にはない特徴を出して差別化を図りたい。

飲食のなかで起業する人気ナンバー1と言われるラーメン店。その理由として挙げられるのが、資本金が低く抑えられるのに加え、利益率が高いこと。起業という意味ではハードルが低いと言えるが、おいしいラーメンを提供すれば成功するかと言うと一概にそうではない。ライバル店が多いだけに、重要なのはやはり「立地」と「ターゲット層」の見極めだ。今回例に挙げた「池尻大橋駅」と「用賀駅」は、同じ東急田園都市線沿線でありながら、女性が多い前者に対し、後者はファミリーやビジネスマンが多いという差がある。そのため、池尻大橋を狙うなら女性ウケを狙ったグルメ志向、用賀を想定する場合は毎日でも食べたくなるような庶民派の味で勝負するのがベター。また、都内屈指にラーメン激戦区である高田馬場と似た駅データを持つ明大前であれば、既存の店に対抗し得る要素+αで集客を見込みたいところ。街の特徴と周辺環境をしっかり分析することが、開店後の集客や利益につながるはずです!

※データ:マケプラ調べ(2016年3月現在)

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