1. 独立・開業・フランチャイズ情報TOP
  2. フランチャイズTOP
  3. コンビニ業界ケンキュウジョTOP
  4. ローソンTOP
  5. 「月刊コンビニ」編集長が語るローソンの強みとは?
ローソンのケンキュウ記事vol.01
分析
「からあげクン」はコンビニの新しい歴史をつくった偉大な商品だった!「月刊コンビニ」編集長が語るローソンの強みとは?

1975年の設立以来、長年にわたって日本のコンビニ業界をリードしてきたローソン。業界再編の動きが進む中、2017年2月には三菱商事の完全子会社となり、攻勢を強める体制を整えました。大手コンビニ3社の一角を占めるローソンの優位性はどこにあるのか。オーナーとしてはどんなメリットがあるのか。業界の趨勢をウォッチし続けている「月刊コンビニ」編集長の毛利英昭氏にお話を聞いてきました。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

からあげクン、160円のおにぎり、プレミアムロールケーキ…業界の常識を変えた商品たち

からあげクン

──長年、国内店舗数で2位の座にあったローソンですが、業界再編の影響で2016年9月に3位となりました。毛利編集長は、ローソンに対してどのような印象をお持ちですか?

毛利:ローソンはダイエーの子会社として誕生し、1号店を1975年に出店。それから40年を経て、2017年2月に三菱商事の子会社となり、海外の食品調達力などを活用して競争力を高めるために新たなスタートを切りました。確かに、2016年に国内店舗数では3位となりましたが、2017年2月末現在で全店売上高は2兆1,579億円(連結)。国内総店舗数は13,000店を超え、「マチの暮らしにとって、なくてはならない存在」をビジョンとし、今も着実に成長を続けているように思います。

──ローソンの強み、特徴はどんなところにありますか?

毛利:ローソンは、日々革新を続けるコンビニ業界にあって、数々の商品やサービスを先んじて打ち出してきました。
たとえば、今やカウンターFF(ファストフード)の顔と言えばフライドチキンですが、そのきっかけを作ったのはローソンの「からあげクン」です。この大ヒットで他のチェーンも追撃を開始。さまざまなアレンジ商品を生みながら、フライドチキンだけでなくカウンターFFの新たな展開が始まり、売上に大きく貢献しています。
また、おにぎりと言えば110円~120円程度が当たり前であった頃に、突然160円以上のプレミアムなおにぎりを発売。大方の予想を裏切りヒット商品となり、おにぎりは2つのプライスラインでの品揃えが常識になりました。
プレミアムロールケーキを発売し、コンビニのスイーツが専門店に肩を並べるほどの美味しさ、クオリティであることを証明したのもローソンです。コンビニスイーツは一気に見直され、ついで買いから目的購入へと商品価値を一段と高めました。

いち早くAIを活用したシステムを導入!電子タグや自動レジにも積極投資

IT活用

──確かに、20数年前を思い出すとフライドチキンを食べられるのはローソンだけだったように思います。部活帰りに「からあげクン」のレッドを食べるのが、密かな楽しみでした(笑) プレミアムおにぎりやコンビニスイーツの件は初めて知りましたが、ローソンが走りだったんですね。他にも、ローソンの先進性というか、チャレンジ精神を表すようなトピックはありますでしょうか?

毛利:サービスの面では、マルチメディア多機能端末Loppiを1990年代後半に導入しました。それまでコンビニでは扱っていなかった、コンサートチケットや旅行券の予約販売という新しいサービス商品を生み、現在は、サッカーくじのtoto、BIG、Amazonの商品やレジャーチケットなども購入できるようになっています。
また、ローソンはIT化にも積極的です。現在コンビニ業界では、採用難、人手不足が深刻化していますが、AI技術を活用した店舗での発注システムを導入したり、経済産業省が2025年までに実現を目指している電子タグの実用化に向けた実証実験を行ったりと、さまざまな施策に取り組んでいます。さらに実験段階ではありますが、商品の会計と袋詰めを自動化し、お客様がセルフで商品購入できる「レジロボ」を開発して実用化を目指すなど、店舗の人手不足緩和と生産性向上を目指して積極的な投資、研究を行っています。

「FCオーナー・インターン制度」を利用すれば加盟金100万円が0円に

──フランチャイズ契約の内容や、独立後のサポート制度に関して、ローソンならではの特徴はありますでしょうか?

毛利:オーナーとして独立開業するフランチャイズ契約には、土地と建物をローソン本部が用意するタイプ「FC-Cn」と、オーナーが用意するタイプ「FC-Bn」2つのタイプがあります。どちらのタイプでも、20歳以上で夫婦もしくは3親等以内の店舗専従者2名で経営することといった条件があります。必要資金はどちらも100万円(税別)ですが、本部チャージの料率が異なります。
独立開業支援では、経験を積んでから独立開業を目指せる「FCオーナー・インターン制度」が魅力的です。契約社員としてローソンに入社して、毎月30万円の給料をもらいながら店舗運営を学んだ上で、独立開業する際には加盟金100万円が免除となります。
また、ローソンには、事業として複数店経営を目指す経営者を育てるためのマネジメントオーナー制度があり、実力のあるオーナーのさらなる飛躍をバックアップしているので、多店舗経営に興味がある方にはおすすめですね。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

chino

この記事の担当ライター:chino
ライター、Webディレクター、デザイナー。大手の求人媒体社を渡り歩き、長年にわたって求人広告の制作・ライティングや、サイトの企画・ディレクションに従事。マイナビ独立にはサイト立ち上げから携わる。
PAGE TOP