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JR池袋駅で開業したラーメン店が明かす、激戦区で成功する方法とは?

都内でも有数のラーメン激戦区、JR池袋駅。同業店がしのぎを削る中、成功する理由を店主たちに突撃取材しました。

ラーメン界の神様「大勝軒」とリーズナブルさがブームのはじまり

都内に点在するラーメン激戦区の中でも、新宿に次いで第2位の店舗数を誇っているのがJR池袋駅周辺。各地に支店を持つ「光麺」「屯ちん」「ばんから」や、つけ麺を提供するラーメン店など、その数は70店、100店などとも言われ、もはや数えきれないほど。なかでも、池袋のラーメン店と言えばダントツで有名なのが「大勝軒」。この店の存在によって、池袋は「つけ麺発祥の地」と呼ばれ、現在は本家の大勝軒はないものの、その味を引き継ぐ「東池袋大勝軒本店」の味を求め、ラーメンフリークや池袋を訪れた街のライトユーザーで連日満席状態が続いている。

ちなみに、池袋には現在4社8路線の電車が乗り入れている。1日平均の駅利用者は約258万人にも上るんだとか。この数字を1年に換算すると9億4170万人と、日本の人口を軽々と上回る数字に! 駅の東口と西口に広がる歓楽街だけで1日約100万人が訪れると言われるのも納得です。通勤、通学、レジャーなど、多様な目的でさまざまな人が行き交うエリアだからこそ、日本人に慣れ親しんだラーメンの味が受け入れられているのかも。

また、そんな歓楽街のイメージからなのか、一見、住む街には適してなさそうな池袋。けれども、実は某不動産サイトの「関東住みたい町ランキング」ではここ数年連続トップ10入りする人気っぷり。世帯数5500のうち7割の3800が一人暮らしというデータもある。世代的にも20〜30代が約半数を占めることから、仕送りやアルバイトで生活する人、新社会人などが多いと考えると、たしかにリーズナブルなラーメンは家計の強い味方だ。池袋エリアにラーメン店が密集していることも、こんな事情が関係しているのかもしれない。

70以上が軒を連ねる激戦区で成功したラーメン店に聞いてみた

このように、人もラーメン店も密集する池袋。交通の便利さや街の発展から人が集まるのは当然として、こんなにも多くのラーメン店が激戦区で勝ち残れているのはなぜなのか。その理由を探るべく、いくつかのラーメン店にリサーチすることに。そこからわかったことは、店主が「客層ターゲット」を絞り込んで営業していることがうかがい知れる。結果をもとに、池袋のラーメン店に訪れる客層タイプを以下の4つに分類してみた。

【味にこだわるグルメ型】

「激戦区であるからこそ競争意識が生まれ、味やサービスに手が抜けない」と話すのは、池袋駅西口にある昔ながらのラーメン店店主。「池袋にはラーメン店がたくさんあるけど、そのぶん入れ替わりも激しいんです。ここで生き残るためには少しの妥協も許されません」と、激戦区ゆえの厳しさを語ってくれた。しかし、裏を返せば自身の味に絶対の自信を持ち、こだわり抜いたラーメンを提供すれば、グルメなお客を常連にすることができる。他店もリサーチしてみると、スープの出来が悪いとその日はオープンしないところから、提供するメニューはラーメンのみというところまであった。初期費用や原価が低いことから、飲食店のなかでも開業しやすいと言われているラーメン店。しかし気力と体力が必要な職業であることは一目瞭然。だからこそ、激戦区で勝ち抜くには「ラーメンにかける熱い想い」がなくてはならないということだ。

【ラーメンフリーク呼び込み型】

「大勝軒」のほかにも名店が多く集まるため、その味を求めて池袋を訪れる人も多い。その中には「せっかく来たのだから」と、何軒もはしごする強者も。個人で営むラーメン店の店主は「ラーメンを食べるために池袋に来る人もたくさんいるので、そういう人たちの目に留まって集客しやすい」と本音をポロリ。インターネットが発達したこの時代において、飲食店がより多くのお客さんを呼び込むには口コミが一番効果的。たまたま訪れた人の舌を虜にさせることができれば、その評判が評判を呼んでさらなる集客が期待できるというワケだ。莫大な予算を使って広告を打つのが難しい個人店には有効な手段であるとも言える。

【住人向けのガッツリメニュー型】

学校や仕事帰りに立ち寄るなど、ラーメン店に行くことがルーティン化しているお客さんの胃袋をつかむのも一つの手。実際池袋の店でも、麺の増量が無料だったり、ライスが付いてきたりするところも多々あるので、安い値段でお腹いっぱい食べたい男性にとってはまさにパラダイス。つい通ってしまう気持ちもわかるというもの。このほか、飲み屋街が広がっていることから、夜遅くまで営業している店には〆のラーメンを食べる人が集まってくるんだとか。ラヲタだけでなく、ラーメン店を日常的に利用する一般的なラーメン好きが集まりやすい環境であれば、「王道」の味でも勝負することができるようだ。

【乙女に向けた乙女ラーメン型】

腐女子と呼ばれるヲタク女子をターゲットにした店が建ち並ぶ、通称「乙女ロード」というエリアがあることをご存知だろうか。場所は駅からやや離れたサンシャインシティ60周辺だが、グッズ店などを巡った後ラーメン店に寄る女性客は確実に増えている模様だ。池袋に本店を構える「光麺」が杏仁豆腐やプリンといったデザートメニューを導入したことで、女性客が拡大したのは今から約20年も前のことだが、その流れは今も健在。最近では、ユーグレナを配合した麺とあっさりスープで低カロリーのラーメンを提供する「麺屋 六感堂」や、西池袋にハワイアンカフェのようなかわいらしい佇まいの「麺屋Huku-lu」など、女性が喜ぶ趣向を凝らした店舗も続々と登場し、人気を博している。ほかと違う路線でチャレンジしたい人は、時代によって変化する街の動きを察知し、先手で新規参入するのもいい。

激戦区だからこそ、ターゲットを明確にすることが生き残りのカギ

このように、ラーメン店が成功しやすい環境やデータがすでに揃っている街であれば、アイデア次第で新しいブームを生み出すことも可能だと言える。池袋駅を分析してみると、一口に「ラーメン激戦区」と言っても、訪れた人全員をターゲットにしているお店は少ない。自分たちの特徴を生かしながら訪れる客層を考えてメニューを考案していた。激戦区で成功する秘訣は、開業するエリアや客層を考えて「店のターゲット設定」を明確にしておくことにあるようです。

※データ:マケプラ調べ(2016年3月現在)

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