これまでの経歴やプロフィールをご紹介します。ご確認のうえ、ぜひ体験談をお読みください。
株式会社Fairy E部屋工房 横浜中央店
代表/美装技士 阪井聡さん(47)
不動産営業などの仕事を経て独立し、株式会社Fairyを立ち上げた阪井さん。住宅設備メーカーと直に取引し、手すりや階段などの施工をメインに担当する建築事業を展開しています。2022年7月には、新規事業としてE部屋工房を開業しました。
「賃貸物件の原状回復には今後も息の長いニーズがあるのではないかと感じていた」と話す阪井さん。開業半年ながら、現在ではすでに新規雇用も見据えた事業拡大を計画しているそうです。なぜ阪井さんは数ある選択肢の中からE部屋工房を選んだのでしょうか。現在の手応えとともに聞きました。
当時の年齢 |
40代後半 |
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当時の自己資金 |
101〜300万円 |
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事業スタイル |
無店舗での開業 |
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キーワード |
熱中できる仕事 自分のペースで働く |
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原状回復工事の分野に興味を持ち、ハウスクリーニング業界などを含めて、フランチャイズ募集・代理店募集を行っているさまざまな企業の話を聞いてみました。他社は「立ち会いのみ」「施工のみ」など、部分ごとに仕事を請け負っているところが多かったのに対し、E部屋工房は原状回復の一連の流れをすべて担当できる点が魅力的でしたね。
まずはオンライン説明会に参加し、その後は電話で詳しく話を聞きました。賃貸物件の原状回復は本当に底堅いニーズがあるし、E部屋工房は低価格でさまざまな技術を学ぶことができる。加盟店へのサポート体制も充実していて、「ここなら安心して新規事業をスタートできる」と思いました。
営業はゼロからのスタート。当初は本部の方に同行してもらい、担当地域の不動産会社さんへ挨拶回りをし、本部から提供されるチラシをお渡ししていきました。それだけなのに、何と営業回りを始めた初日にさっそくお問い合わせをいただきました。開業後、じっくり営業回りをしたのは3〜4回ですが、お問い合わせが多くて十分に仕事が回っています。
独立する際には「仕事を紹介してもらえる本部がいい」と考える人も多いかもしれません。確かに案件紹介はありがたい仕組みですが、合わない取引先を断れないというデメリットもある。私は自分で営業して、自分に合う取引先と無理なく付き合っていきたいと考えていました。
E部屋工房の良さは、自由度の高さだと思います。取引先へ提示する価格も、本部から教えてもらった相場観を参考にしながら自分で自由に決められるんです。一括施工ができることで競合よりも低価格で提示でき、無理なく受注できる点も魅力。原状回復についてトータルに任せていただける利便性の高さから、リピートしていただける取引先も多いですよ。
また、施工スケジュールも自分で調整できるので、兼業でも無理なく進めていけます。現在も手すりなど元々の施工を続けていますが、問題なく両立できています。他のオーナーさんの中には、会社員を続けながら土日の副業として取り組んでいる方もいるくらいです。
以前からの事業も含めて、これまで私は1人でできる範囲で展開してきました。しかし今後は積極的に人を育てていきたいと思っています。新たに雇用する人に技術を教え、仲間を増やして会社を大きくしながら、私自身も現場に出続けられたらいいなと考えているんです。
将来的には建物内だけではなく、外装回りのリフォームもトータルで任せてもらえるようになりたいですね。私の将来像について本部は細かな制限をせず、「すべてのお困りごとを解決できることが理想」と言って後押ししてくれています。ここで新規事業を始めて、本当によかったと感じています。