これまでの経歴やプロフィールをご紹介します。ご確認のうえ、ぜひ体験談をお読みください。
冨永典裕さん(57歳・独立7年目)
新卒から働いていた大手ホテルを、「これからの人生を考えて」50歳で早期退職。接客や対人折衝などの経験を活かした、丁寧で物腰の柔らかい仕事振りがお客さまからも好評です。
独立するまでは「初めての転職」「初めての運送業」「初めての個人事業主」など、初めてだらけで不安いっぱいだったという冨永さんですが、「先輩がやさしい人たちばかりで、スムーズに仕事に慣れることができました」と教えてくれます。
今年で独立7年目を迎えるということで、独立してから今までや、これからのことを聞いてみました。
当時の年齢 |
50代 |
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当時の自己資金 |
101〜300万円 |
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事業スタイル |
無店舗での開業 |
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キーワード |
脱サラして始める 50代・60代での決断 |
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新卒で前の会社に就職して27年。仕事や会社に不満はなかったのですが、50歳を目の前にしてそこからの先の人生を考えたときに、いつしか「一度くらいは他の仕事に挑戦してみるのもいいかも…」と考えるようになっていました。
軽急便を見つけたのは、ほんの偶然。もともと車を運転することは好きだったので、単純に「これなら自分にもできそうだ」と感じましたね。また、とりあえずという気持ちで参加してみた説明会で、「60歳以上の方も大勢活躍している」という話を聞いて、会社勤めなら定年退職を気にするところを、自分が働きたい!と思う限り、ずっと続けられるというのも魅力でした。
長年勤めた会社を退職することについて、家族の反応もよくなかったので、すぐに決断することはできませんでした。説明会後にも軽急便の担当者の方と定期的に連絡を取りながら1年悩んだ末、50歳で思い切って独立を決めました。
最初は、仕事を覚えるために先輩ドライバーの方と組まさせていただくことも多いのですが、みなさん親切な方ばかりで、仕事の流れや荷物の運び方のコツをはじめ、お客さまの対応の仕方など、丁寧に教えてもらうことができました。
前職とはまったく異なる仕事に慣れない部分もありましたが、1年もするうちに何でもスムーズにできるようになりました。そんな私の姿を見て、今では家族も応援してくれています。
近場中心や中距離・長距離もOKなど、自分の希望で仕事を選ぶことができ、私自身、経験とともに少しずつ仕事の幅も広がっていきました。企業や工場・医療機関など、さまざまな業界のお客さまからの依頼をうけるため、この仕事をしていなければ行く機会がないような場所にも、たくさん行かせていただくことができます。
先日も、ハンドキャリー(電車などを利用しての輸送)の案件で、お預かりした製品を九州まで運ぶことに。午前中に名古屋で受け取り、午後に福岡に届け、夜には名古屋に戻ってきたことがありました。朝、家を出た時には、まさかそんな1日になるとは想像しておらず、刺激的な毎日を過ごさせてもらっています。
先輩ドライバーの中には60代後半や70代の方もいますので、私も先輩たちのように、できる限り長く、この仕事を続けていきたいと考えています。始めた頃に比べると、自分自身の体力的な衰えは感じますが、それはどんな仕事をしていても同じこと。フットワークの軽いうちにできる限りに経験をして、仕事の幅を広げていくことで、その分はしっかりとカバーすることができます。
またプライベートの目標としては、せっかく仕事で全国に行き、キレイな景色や美味しい食べ物の情報をいただくので、家族とも旅行などでいろいろなところを、もう一度ゆっくり訪れてみたいですね。
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