これまでの経歴やプロフィールをご紹介します。ご確認のうえ、ぜひ体験談をお読みください。
■株式会社ATLAS/代表 西村晃典さん
元々は従業員として働いていましたが、2021年11月に前オーナーから事業を引き継ぎ、大阪府下に5店舗を経営しています。取材で訪れたくずはモール店では、修理に加えてスマートフォンのアクセサリー販売も行い、平均月商は300万円。土・日ともなれば1日30~35件の修理依頼があり、休憩時間を惜しんで対応することも。コロナ禍でも大きな影響は受けず、順調に業績を伸ばしています。
現場主義を掲げ、お客さまやスタッフと接する時間が楽しいと話す西村さん。経営者として感じるスマホ修理ビジネスの成長性や、目指している組織像などをうかがいました。(2022年11月 取材)
当時の年齢 |
30代後半 |
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当時の自己資金 |
〜100万円 |
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事業スタイル |
店舗経営 |
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キーワード |
技術で人の役に立つ お客様から頼られる喜び |
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3年半ほど前に従業員として入社し、スマートフォンの修理を行っていました。前オーナーから事業を引き継がないかとお話があった時、正直、自分にできるのかと戸惑いもありましたが、すぐにこれは大きなチャンスだと思えたんです。というのも、コロナ禍で飲食店をはじめ、さまざまな業種のお店や会社が経営に苦しむ中、スマホスピタルの事業はほとんど影響がありませんでした。さらに、スマホ普及率の高まりによるニーズの拡大も現場で感じていましたし、これからの時代に欠かせない成長性のあるビジネスだと思えたので、事業を引き継ぎ独立という道を選ぶことを決心。また、本部のサポートが手厚いので、そういう面でも安心感がありましたね。
本部はwebでの集客に力を入れ、その効果的な集客力には私たち加盟店も助けられています。しかし、その集客力を最大限に活用するためには、加盟店の努力も欠かせません。私も毎日欠かさずブログやSNSを更新し、ブログにおいては検索ワードなどアクセス分析もマメに行っています。慣れるまでは手間がかかりますが、この業務が安定した集客には必須。私も以前、更新頻度が減って集客に影響したことがありました。
可能であれば開業前からホームページやブログを開設するのがオススメ。早い段階から準備することで、開業後の経営をスムーズにできます。本部が構築したノウハウがあるので、その通りにやれるかどうかがポイントです。
毎日、たくさんのお客さまがスマホの修理にご来店されます。画面修理やバッテリー交換が主ではありますが、中には「水没して起動しなくなった。子どもの写真データをどうにか復旧してもらえないか」といったご依頼も。無事に写真データを取り出して差し上げると、本当に喜んでくださるんです。単にスマホを修理するだけなく、大切な思い出を救い出すことができたり、お金には代えられない価値のある仕事だなと思える瞬間ですね。
また、意外かもしれませんがリピーターさんが多く、口コミでの集客も増えています。修理技術やサービスに満足していただいて、店舗のファンが増えるのは経営者として大きなやりがいになっています。
当分は店舗数の拡大ではなく、組織力強化を図っていきたいと考えています。その一環として、人材育成にもっと力を入れていきたいですね。リピーターや口コミのお客さまを増やすには、技術向上はもちろんですが接客スキルも欠かせません。各店舗に1人はお店の顔となれるような、代表となるスタッフを育成したいです。店舗のファンが増えればおのずと売上げもアップしますので、結果的に会社の成長にもつながります。そんな、良い循環が生まれる組織づくりが目標です。
また私は現場主義なので、店舗でお客さまやスタッフと接することが大好きなんです。これからも店頭に立ち続けて、スタッフに寄り添える経営者であり続けたいと思っています。