これまでの経歴やプロフィールをご紹介します。ご確認のうえ、ぜひ体験談をお読みください。
結婚相談所「縁ブリッジ」/永野 嘉之さん(45)
新卒でIT企業に入社して20年以上、現在は管理職として営業部門のマネジメントを担う永野さん。2019年に副業で結婚相談所を開業し、4年目の現在は本業の収入を大きく上回るようになったといいます。
永野さんが結婚相談所運営に興味を持ったのは、ご自身の体験がきっかけでした。28歳で結婚するも、夫婦の人生ビジョンのずれによって38歳で離婚を選択。その後40歳で再婚して娘さんが生まれ、家族との幸せな日々の中で「結婚で大切なのは互いの価値観をすり合わせること」だと実感したそうです。事業への思いや現在のやりがい、本業との両立の秘訣を伺いました。
当時の年齢 |
40代前半 |
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当時の自己資金 |
101〜300万円 |
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事業スタイル |
無店舗での開業 |
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キーワード |
趣味を仕事に 副業としてスタート |
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この事業に興味を持ち始めた頃は、結婚相談所大手への転職を考えていました。しかし詳しく話を聞くと、社員の仕事は「受付」や「面談」などに細かく分業されていて、最初から最後まで結婚のお手伝いをすることはできません。それなら自分自身でビジネスをやろうと考え、会社の理解を得て、副業で開業することにしました。
いくつかの本部を比較すると、必要な費用は様々。IBJはその中でも高めではあったのですが、積極的にIT投資をして使い勝手の良いシステムを持っている点が魅力でした。ネットで結婚相談所を比較検討する20〜30代から選ばれ、直営事業への広告投資を通じて質の高い会員を集めているところにも可能性を感じました。
開業後、会員様が実際に集まり始めるまでは半年ほどかかりました。副業であり、自宅開業でランニングコストもほとんどかからないので、焦らずじっくり「紹介制」でやっていこうと決めていたんです。もともと知り合いは多く、飲みに行くことも好きだったので、いろいろな場所に顔を出して婚活の悩みを聞いていました。
その後の集客も大手SNSサイトを活用する程度で、web集客に時間を割くことはしていません。結婚相談所の会員様は会社員が多いので、やり取りは平日の夜や土日が中心。空いた時間にオンラインや電話でアドバイスしたり、土日に写真撮影に立ち会ったりと、本業以外の時間を投資して両立しています。
会員様への支援では、私自身の経験から「ビジョン設定」を大切にしています。人生で大切にしていることは何か、結婚に何を求めるのか。見た目や年齢、収入などの条件だけではなく、自分が描く幸せの形を実現できる相手を見つけなければいけません。
そうした相互理解を短い期間で深めていくために、私は連絡の取り方など細かな部分からアドバイスしています。一般的に、男性は5回ほど楽しくデートすればプロポーズできるのですが、女性はもっと深く本質を理解したいと考える傾向があります。そうしたすれ違いのポイントを理解し、相手が求めていることを察知して成婚につながった際には、本当に大きなやりがいを覚えますね。
開業4年目を迎え、結婚相談所運営での収入は本業の1.5倍になりました。想定していた以上に売上が伸びてきていることもあり、今後は時間の使い方をより工夫していかなければならないと感じています。現在決めている会員数の上限は30名。私自身で会員様をしっかりサポートしながら、本業とのバランスを保っていきたいですね。
そして個人としては、何よりも「家族みんなが好きに生きられるようにする」ことを最優先にしていきたいと思っています。妻も自身の目標に向けて頑張っているし、娘の将来でもやらせてあげたいことがたくさん。私たち家族の幸せの形を守りながら、会員様を応援し続けていく。そんな日々を大切にしています。