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【2019年版 意識調査】独立・開業に興味がある人が多い都道府県はどこ?独立・開業時に重視するポイントは?

マイナビ独立では、全国20代から60代の男女を対象に、独立・開業への興味を問うアンケートを実施しました。さらに、その中で「興味がある」と回答した1,000人に対し、「やってみたい業種」「独立・開業時に重視するポイント」「不安に思うこと」といった質問を実施。独立・開業に対する意識調査を行いました!

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全体の41.3%が「独立・開業に興味がある」と回答。都道府県別では宮崎県がトップ

まず紹介するのは、全国20代から60代の男女21,318名を対象としたアンケート結果。「独立・開業を考えていますか?」という質問に対し、全体の41.3%が「興味がある」と回答しました。

▼独立・開業に対する興味 ※N=21,318/単一回答

独立・開業に対する興味のグラフ

性別・年代によって意識に大きな開き

男女別で比較してみると、男性では52.2%が「独立・開業に興味がある」と回答した一方、女性では32.9%に留まり、男女で大きな差が出る結果となりました。

▼独立・開業に対する興味(男女別)

独立・開業に対する興味(男女別)のグラフ

さらに男女ごとに年代別で見てみると、男性では20代~40代の過半数が「独立・開業に興味がある」と回答したものの、女性ではどの年代も50%を下回る結果となりました。「興味がある」と回答した割合がもっとも高かった年代は男女共に30代で、男性は59.1%、女性は44.7%を占めました。一方で、もっとも低かったのは60代で、男性は36.9%、女性は22.3%という結果でした。

▼独立・開業に対する興味(男女・年代別)

独立・開業に対する興味(男女・年代別)のグラフ

宮崎県では52.1%が「興味がある」と回答

都道府県別では、「独立・開業に興味がある」という回答が一番多かったのは、52.1%を占めた宮崎県。次いで熊本県(48.8%)、沖縄県(48.5%)と、トップ3を九州勢が独占する結果となりました。
一方、「興味がある」という回答がもっとも少なかったのは32.1%に留まった佐賀県。次いで高知県(32.6%)、徳島県(33.0%)がワースト3という結果に。
ちなみに、日本でもっとも人口が多く、今回のアンケートでも一番回答者が多かった東京都では、42.9%が「興味がある」と回答。全国平均をやや上回る割合でした。こうして見ると、「独立・開業に興味がある人」の割合は人口と相関性があるわけではなく、地域ごとの気質が関係していると推察される興味深い結果となりました。

▼独立・開業に興味がある割合(都道府県別のランキング)

独立・開業に興味がある割合(都道府県別のランキング)

独立・開業に興味を持ったきっかけとして、もっとも多かったのは「収入を増やしたい」という理由

続いて、「独立・開業に興味がある」と回答した1,000人に聞いた「独立・開業を考えたきっかけ」について見ていきましょう。もっとも多かったのは、「収入を増やしたい」という理由で27.9%。次いで「やりたいことがある」(23.0%)、「自分の能力を試したい」(18.1%)が続く結果となりました。

▼独立・開業を考えたきっかけ ※N=1,000/単一回答

独立・開業を考えたきっかけのグラフ

男女別で見ると、男性では「収入を増やしたい」(29.2%)という割合が突出して高く、女性のほうは「収入を増やしたい」と同率で「やりたいことがある」(26.6%)が高い割合を占めました。

▼独立・開業を考えたきっかけ(男女別)

独立・開業を考えたきっかけ(男女別)のグラフ

独立・開業に興味がある人が選ぶ業種のトップは「飲食」業界。人気ランキングは男女で異なる結果に

次に見ていくのは、「独立・開業するなら、どのような業種を選びますか?」というアンケートの回答結果。独立・開業に興味がある人から人気を集めた業種トップ3は、1位が「飲食」(26.1%)、2位が「IT・通信・情報・携帯電話」(17.6%)、3位が「理美容・整体・エステ・リラクゼーション」(15.8%)という順位になりました。

▼興味のある業種 ※N=1,000/複数回答

興味のある業種のグラフ

すべての年代で「飲食」が一番人気

年代別で見ても、「飲食」はすべての年代でトップを獲得。全体で2位だった「IT・通信・情報・携帯電話」や、3位の「理美容・整体・エステ・リラクゼーション」は、20代、30代の若い世代で顕著に人気が高く、年代が上がるにつれて人気が分散する結果となりました。また、50代、60代では「まだ考えていない」の割合が高まる傾向が見られました。

▼興味のある業種(年代別)

興味のある業種(年代別)の表

男性では「IT・通信・情報・携帯電話」が1位に

男性では「IT・通信・情報・携帯電話」(24.6%)、女性では「飲食」(29.4%)が一番人気となりました。男女で差が出る結果となりましたが、特に男女間で大きなギャップがあったのが、「IT・通信・情報・携帯電話」と「理美容・整体・エステ・リラクゼーション」。「IT・通信・情報・携帯電話」は男性では24.6%という高い割合占めたのの、女性では10.6%に留まりました。一方、「理美容・整体・エステ・リラクゼーション」は男性では8.2%でしたが、女性では23.4%を占める結果となりました。「IT・通信・情報・携帯電話」は男性から、「理美容・整体・エステ・リラクゼーション」は女性から人気を集めたことが、全体の2位、3位という順位につながったようです。

▼興味のある業種(男女別)

興味のある業種(男女別)のグラフ

女性に人気の業種は「好きなこと」が優先される傾向

では、各業種がどのような理由で選ばれたのか、その内訳を見ていきましょう。全体の傾向としては、すべての業種で「経験や能力が活かせそうだから」と「好きな事や物に関われそうだから」という理由が上位にきました。

▼業種を選んだ理由 ※N=1,000/単一回答

業種を選んだ理由の表

全体で一番人気の「飲食」を見てみると、「好きな事や物に関われそうだから」(23.0%)、「お客様に喜んでもらえそうだから」(19.9%)という理由が上位を占めました。特に、「お客様に喜んでもらえそうだから」という理由は、他業種と比べてその割合が高く、「飲食」が人気を集める大きなポイントと言えそうです。

「IT・通信・情報・携帯電話」では、「経験や能力が活かせそうだから」という理由がもっとも多く29.0%。次いで、「収益が期待できそうだから」(16.5%)、「将来性がありそうだから」(15.3%)が続く結果となりました。こうして見ると、この業種に「ビジネスとしての可能性」を感じている人が多いようです。「独立・開業を考えたきっかけ」として、男性では「収入を増やしたい」(29.2%)という回答が高い割合を占めました。「IT・通信・情報・携帯電話」は、特に男性からの人気が高いことは先に述べましたが、「独立・開業するなら儲かる仕事を!」と考える男性から注目を集めたことが、そのような結果につながったと考えられます。

「理美容・整体・エステ・リラクゼーション」を見ると、理由としてもっとも多かったのは「経験や能力が活かせそうだから」(28.5%)。次いで、「好きな事や物に関われそうだから」(21.5%)という結果でした。このように、女性から人気を集めた「飲食」や「理美容・整体・エステ・リラクゼーション」では、「好きな事や物に関われそうだから」という理由の割合が高く、「好きなこと」が優先されて選ばれていることがわかります。こうした傾向は、女性の「独立・開業を考えたきっかけ」として、「やりたいことがある」(26.6%)の割合が高いことが関係していると言えるでしょう。

独立・開業時に重視するポイントは、「自分のペースで働ける・自分の時間を持てること」

「独立・開業をするとしたら何を一番重視しますか?」というアンケートでは、「自分のペースで働ける・自分の時間を持てること」が18.0%を占めて1位となりました。「収入を増やしたい」「やりたいことがある」という想いがあっても、実際に独立・開業して働くとなると、「時間を重視したい」と考える人が多いようです。2019年4月から働き方改革法案が施行され、「長時間労働の是正」や「有給休暇の取得義務化」などが進められる中、労働時間を気にする社会全体の風潮が影響したのかもしれません。

▼独立・開業時に重視するポイント ※N=1,000/単一回答

独立・開業時に重視するポイントのグラフ

50代になると「生涯現役」が現実的な問題に

年代別に「独立・開業時に重視するポイント」を見てみると、20代から50代の幅広い年代で「自分のペースで働ける・自分の時間を持てること」がトップを獲得。ただし、50代ではその割合は低下し、代わりに「生涯に渡って働けること」(15.0%)、「定年後も安定した生活を得られること」(13.5%)が、他の年代よりも高まる結果となりました。現在、「人生100年時代」という言葉を耳にすることも多く、公的年金の受け取り開始年齢が引き上げられる法制度の検討も進んでいます。しかし、社会的な課題として、まだ「65歳以上になっても働き続けられる就業環境」は十分に整っているとは言えません。そうした状況の中で、「定年」が間近に迫る50代では、年齢を気にしない「生涯現役」の働き方を求める傾向が強まるようです。

▼独立・開業時に重視するポイント(年代別)

独立・開業時に重視するポイント(年代別)の表

独立・開業に対して不安に思うことの1位は「売上・収益の確保について」。2位は「経営に必要な知識や事務処理について」

「独立・開業に対して不安に思うことは?」というアンケートで、もっとも多く選ばれたのは「売上・収益の確保について」(63.0%)、次いで「経営に必要な知識や事務処理について」(49.6%)という結果でした。「独立・開業を考えたきっかけ」として、「収入を増やしたい」(27.9%)という回答がもっとも多かったことを考えると、売上・収益面に不安を抱く人が多いのは、当然と言えるでしょう。また、昨今では世間一般に独立・開業への認知が高まり、全国の新規法人も8年連続で増加傾向にある(出典:東京商工リサーチ)ことから、他社・他店との競争を意識して独立・開業後の事業運営や経営面で不安を感じる人が増えているのかもしれません。

▼独立・開業に対して不安に思うこと ※N=1,000/複数回答

独立・開業に対して不安に思うことのグラフ

「2019年版 独立・開業に対する意識調査」のまとめ

ここまで、全国20代から60代の男女を対象に実施したアンケートの結果を、さまざまな角度から紹介してきました。一般の人々が独立・開業に対してどのような意識を持っているのか、性別や年齢によってどのような違いがあるのか、理解できたのではないでしょうか。今回のアンケートで興味深かったのは、「独立・開業を考えたきっかけ」では「収入を増やしたい」「やりたいことがある」という回答が多かったにもかかわらず、「独立・開業時に重視するポイント」では、「自分のペースで働ける・自分の時間を持てること」を選ぶ人が多かったこと。独立・開業から連想されるイメージとして、「お金」や「自己実現」へと目が向きがちですが、独立・開業することで「自分の時間を持ちたい」「余裕のある働き方をしたい」と考えている人が多いことがわかりました。「多様な働き方」や「ワークライフバランス」といった考え方が広まり、働く意識や環境が大きく変わる中、「独立・開業」を通じて得るもの・実現したいことも時代と共に変化しているのかもしれません。そして、その価値観はこれからも刻々と変容し続けていくでしょう。そうした変化を追うために、マイナビ独立では今後も継続して「独立・開業に対する意識調査」を行っていく予定です。

【アンケート概要】
調査対象: 20歳~60歳の男女
サンプル数: 21,318名および「独立・開業に興味がある」と回答した1,000名
調査期間: 2019年2月1日~5日
調査方法: インターネットリサーチ
※本調査では小数点第1位で四捨五入しているため、足し上げても合計数値が100%とならない場合がございます。

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