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独立・開業 成功ガイド

事業計画を立てる/事業計画を立てる

「事業計画書」を作成する意味とは?

どんな業種で独立開業するかを決めたら、次は「事業計画書」の作成です。「事業計画書」は映画ならシナリオ、建築なら設計図に当たるもの。事業の内容、市場の環境、想定されるリスクや資金計画などの具体的な項目を書面にすることで、事業アイディアやコンセプトがより明確に把握できます。同時に、想定している事業計画の問題点やツメの甘い部分も見えてくるはず。「事業計画書」は、あなたのプランを現実にするための、大事なツールなのです。

こんなとき「事業計画書」が役立つ!

「事業計画書」の作り方の前に、「事業計画書」にはもうひとつの重要な使い道があります。独立開業は、自分ひとりの力だけで成功するものではありません。準備中はもちろん、事業が軌道に乗るまでには、資金提供者や共同経営者が必要。商品を扱うなら、仕入れ先の企業や顧客を確保しなければなりません。そのとき、自分の開業プランがいかに魅力的で将来性があるか? 支援や援助を行なうと、どんなメリットがあるか? 具体的な「事業計画書」があれば、そこをしっかり説明できます。「事業計画書」は、独立開業の協力者への大切なプレゼンテーションツールなのです。

「事業計画書」はこう書こう!

では実際に、「事業計画書」をどう作成すればいいでしょうか。業種、業態、規模の大小にかかわらず、最初にしっかり考えておくべきなのは、次の項目です。

【事業計画書の主な項目】

■ 事業名……誰が見てもすぐに事業の内容が理解できるよう、わかりやすいプロジェクト名がいいでしょう。事業プラン名は事業の顔となります。
例:「高層マンション専門引っ越し業」、「エスニック家庭料理専門店」など

■ 事業内容……自分の事業がアピールしたいターゲット層や市場をはっきりさせ、どのようなサービスや商品を提供するのかを簡潔に書きましょう。
例:「高層マンションをターゲットにした、ベテランスタッフによる迅速丁寧で専門性の高い引っ越し業務」、「カルチャー好きの男女や若い主婦層に向けて、本格家庭料理を本場スタッフが調理するアットホームなエスニック料理店」など

■ 市場分析……総務省や民間企業が発行している統計データを活用し、狙う市場の規模や成長性・将来性、競合他社の評価などを、表やグラフなども使いながら分析。同じ地域の同業種・同業態事業より、自社がいかに差別化が図れるかも考察しましょう。

■ 市場戦略……想定する市場に対して、自分が計画する事業をどのように認知させ、販売網を築いていくかの具体的な計画をアピールしましょう。

■ ビジネスプロセス……商品の仕入れ、生産開発、必要な人員や組織についての経営運営システムを計画しましょう。

■ リスク分析……想定されるリスクや問題点を抽出・分析し、それに対処する方法、解決策を提示しておきましょう。リスクを考える際は現在ばかりではなく、将来も見越して立てるとより事業計画書が正確になります。

■資金計画……より詳細な収支予測を提示して、資金調達・返済・配当の計画も立てておきます。

「事業計画書」の要注意ポイント

「事業計画書」は、一目で内容を把握できることがポイントです。読みづらくなる場合は、【事業計画書の主な項目】をさらに項目分けすることも必要です。文章はポイントを押さえて端的に。出資者やビジネスパートナーなど「事業計画書」を読んでくれる相手の気持ちになって、一目で理解できる分かりやすさを意識してください。データや図表を盛り込んでグラフィカルにすれば、内容をより分かりやすく伝えられるだけでなく、論理的な説得力にも通じます。

事業計画が大規模で事業計画書が読みにくくなるようなら、最も知って欲しいポイントだけを別紙に分けた概略書を作るのもオススメです。

「事業計画書」作成は急がず、あわてず!

内容の練り込みとともに、「事業計画書」作成で最も大切なことは、じっくり時間をかけることです。難関校の入試試験は一夜漬けでは突破できません。事業計画も同じです。「事業計画書」は、夢の企画書ではありません。データの分析や考察に時間をかけ、キチンと記入して何度も見直すことで、より現実的な事業計画が見えてくるのです。次のサンプルを参考にしながら、納得できるあなた自身の「事業計画書」を作成してみましょう。

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