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吉祥寺と恵比寿の商圏データを調査!「住みたい街」として人気のエリアでニーズの高い開業業種とは?

不動産情報サイトによる「住みたい街ランキング」の常連とも言える吉祥寺と恵比寿。駅前を中心に多くのお店や施設が立ち並び、独立・開業志望者の出店先としても人気を集めるエリアと言えます。そんな吉祥寺と恵比寿にはどんな人が住んでいて、どんな業種が多いのか。この記事では、2つのエリアの商圏データをもとに、それぞれの特徴をご紹介します。

この記事は、全国の商圏データを検索・分析できる商圏調査ツール「マケプラ」を利用して作成しています。「マケプラ」は、マイナビ独立に会員登録すれば、1カ月間無料で利用可能。是非お試しください。

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吉祥寺駅周辺の人口データ

都心からのアクセスが良く、自然豊かな公園もあることから、住みやすい街として知られる吉祥寺。多くの人が集まり、「活気に溢れた街」というイメージがありますが、実際にはどんな街なのでしょうか。まずは人口データを見てみましょう。

吉祥寺駅周辺の人口データ(JR中央本線・吉祥寺駅から半径500m以内)

総人口
9,736人
昼間人口
32,180人
駅の乗降人数
275,110人
居住者の世代別人口分布
10代以下
11.5%
20代
13.8%
30代
15.9%
40代
17.2%
50代
14.0%
60代
9.8%
70代以上
17.8%
居住者の世帯年収分布
300万円未満
30.0%
300万〜500万円
24.9%
500万〜700万円
14.6%
700万〜1000万円
11.8%
1000万〜1500万円
9.4%
1500万円以上
4.7%

JRと京王井の頭線が乗り入れる吉祥寺駅の利用者は非常に多く、1日の乗降人数は27万人を超えています。昼間人口(※)もある程度多いことから、他所から通勤、通学のために多くの人が集まるエリアであることがわかります。その一方、駅周辺の総人口はそれほど多くはなく、1万人を下回っています。
居住者の世代別人口を見ると、各世代が満遍なく分布しており、幅広い世代がバランス良く住んでいるようです。また、世帯年収分布では300円未満の世帯が多いことから、単身世帯が比較的多いエリアであることが読み取れます。

※昼間人口:その地域に住んでいる人口に、他の地域から通勤・通学してくる人口を足し、さらに他の地域へ通勤・通学する人口を引いたもの

吉祥寺で店舗数の多い業種

続いて、業種別の店舗数データから吉祥寺の特徴を紐解いていきます。幅広い世代が住む吉祥寺駅周辺には、どのような業種が多いのでしょうか。

吉祥寺の業種別の店舗・事務所数TOP3(JR中央本線・吉祥寺駅から半径500m以内)

業種
軒数
全店舗における割合
販売・卸
621軒
25.4%
飲食店
508軒
20.8%
その他サービス
469軒
19.2%

マケプラの分類で言うと「販売・卸」の業種が一番多く、25%以上を占めています。これは、「小売店」や「販売店」と捉えるとイメージしやすいと思いますが、こうした販売系の業種が多い点は、吉祥寺の特徴と言えます。その背景には、吉祥寺駅周辺には大型商業施設だけでなく、大きな商店街が複数あることが関係していると思われます。駅周辺の人口は1万人未満と決して多くはないものの、交通の便が良く、さらに買い物しやすい動線が確立されている。こうした理由から、多彩な業種の小売店が吉祥寺に数多く出店しているのかもしれません。
では、続いて販売系の業種の中でもどのような業態が多いのか、さらに詳しく見ていきましょう。

販売・卸業の中で出店数の多い業態TOP3(JR中央本線・吉祥寺駅から半径500m以内)

業態
軒数
販売・卸業における割合
繊維・衣料
146軒
23.5%
食料品・嗜好品
131軒
23.5%
化粧品・装身具等
17.9%
111軒

マケプラによると、吉祥寺に出店している販売・卸業の中で一番店舗数が多いのは、146軒の「繊維・衣料」でした。これは一般的な分類では「アパレル」と言い換えて良いでしょう。続いて店舗数が多いのは、131軒の「食料品・嗜好品」でした。このように生活必需品とも言える衣料品や食料品関連の販売店が多いのは、やはり地域に根づいた商店街の存在が大きいと考えられます。
また、アパレル系の店舗が多い理由としては、居住者の世代が幅広いためニーズが多様であることも挙げられます。さらに、周辺に武蔵野美術大学や成蹊大学などがあり、文化やトレンドに敏感な若者が集まりやすい街であることも、吉祥寺にアパレル系の店舗が多く集まる理由かもしれません。

ここまで見てきたように、吉祥寺には大規模な商業施設や商店街が数多くあり、販売系の店舗にとっては出店しやすい土壌があると考えて良いでしょう。特に、衣料品や食料品に関連する店舗が多いことから、日常的に必要な商材のニーズが見込めるエリアと言えそうです。

恵比寿駅周辺の人口データ

続いて、吉祥寺と同様に「住みたい街」として人気のある恵比寿の商圏データを見ていきます。山手線の渋谷駅と目黒駅の間に位置し、その利便性の高さや多彩な飲食店・ショップが集まっていることから、雑誌などで取り上げることも多い恵比寿。洗練された大人の街というイメージがありますが、実際にはどのような人が住んでいるのでしょうか。まずは人口データをご紹介します。

恵比寿駅周辺の人口データ(JR山手線・恵比寿駅から半径500m以内)

総人口
13,962人
昼間人口
43,595人
駅の乗降人数
257,110人
居住者の世代別人口分布
10代以下
11.7%
20代
11.6%
30代
20.5%
40代
19.3%
50代
14.5%
60代
8.3%
70代以上
14.1%
居住者の世帯年収分布
300万円未満
26.9%
300万〜500万円
27.5%
500万〜700万円
16.3%
700万〜1000万円
12.8%
1000万〜1500万円
9.0%
1500万円以上
7.5%

恵比寿駅の1日の乗降人数は25万人以上。JRと東京メトロ日比谷線が乗り入れる乗換駅だけあって、非常に多い印象です。駅周辺の総人口は1万3000人で山手線沿線の平均(10,525人)を上回る数字ですが、それ以上に目立つのは昼間人口の多さ。総人口の3倍以上にのぼります。このデータを見る限り、恵比寿も吉祥寺と同じように通勤や通学を目的とした利用者が多いようです。
居住者の世代別人口を見ると、30代、40代の割合が高いことが目に付きます。世帯年収分布の特徴としては、吉祥寺と比べると300万円未満の世帯が少なく、1500万円以上の世帯が多いことが挙げられます。このデータから、恵比寿には比較的裕福な世帯が多く住んでいる様子がうかがえます。

恵比寿で店舗数の多い業種

続いて、恵比寿駅周辺の業種ごとの店舗数データを見ていきます。恵比寿には飲食店が多く出店しているイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか。

恵比寿の業種別の店舗・事務所数TOP3(JR山手線・恵比寿駅から半径500m以内)

業種
軒数
全店舗における割合
その他サービス
637軒
28.5%
飲食店
553軒
24.7%
販売・卸
258軒
11.5%

マケプラによると恵比寿で一番多い業種は「その他サービス」で、28.5%も占めています。恵比寿駅周辺には多くの企業が集まっており、オフィス街としての顔を併せ持っていますが、このデータから多岐にわたる業種が展開していることが読み取れます。
次いで多い業種は、やはり「飲食店」でした。恵比寿に飲食店が多い理由は、渋谷などからのアクセスが良い上に、繁華街の喧騒から離れたおしゃれな街としてのイメージが浸透しており、多くの人が集まる人気エリアとして定着していることが大きいと考えられます。居住者の年代も30代以上が中心で、裕福な層が比較的多いことから、商機があると考える飲食店が多いのかもしれません。また、周辺に多くのオフィスがあるため、ビジネスパーソンのランチや飲み会のニーズが見込める点も理由の1つとして挙げられます。
では、恵比寿に出店している飲食店は、どのような業態が多いのでしょうか、さらに詳しく見ていきましょう。

飲食店の中で出店数の多い業態TOP3(JR山手線・恵比寿駅から半径500m以内)

業態
軒数
飲食店における割合
その他レストラン
164軒
29.7%
スナック・バー・酒場
135軒
24.4%
和風飲食店
55軒
9.9%

マケプラで調べたところ、恵比寿にある飲食店の中で一番店舗数の多い業態は、「その他レストラン」でした。このデータだけで一概には言い切れないものの、恵比寿には既存のジャンルに収まらない業態が数多く出店しているということなのかもしれません。多種多様な飲食店がひしめき、新しい流行の発信地になっている。そんな恵比寿のパブリックイメージを証明するようなデータと言えそうです。
次に多い業態は、「スナック・バー・酒場」でした。さすが「大人の街」らしく、飲酒がメインの飲食店が多く集まっていることがわかります。周辺の会社に勤めるビジネスパーソンの飲み会需要はもちろん、隠れ家的な場所を求めて恵比寿を訪れる人も少なくないのではないでしょうか。

多彩な業態が軒を連ね、食事やお酒を楽しむことを目的に多くの人が集まる恵比寿は、飲食店にとって集客が見込みやすい環境であることは間違いありません。洗練された大人の街というイメージが定着していることや、居住者の傾向としても経済的に余裕のある層が多いことから、特に飲酒を伴う業態や高単価の業態にチャンスがあるエリアと言えそうです。

吉祥寺と恵比寿に関するまとめ

ここまで吉祥寺と恵比寿の商圏データを見てきました。どちらも「住みたい街ランキング」でお馴染みのエリアではあるものの、商圏として大きな違いがあることがわかったのではないでしょうか。当然ではありますが、居住者の世代や属性、そのエリアが持つ文化やイメージによってニーズの高い業種は異なります。独立・開業する際は、業種と地域・立地の相性もしっかりと考えて出店エリアを考えましょう。例えば、その業種がたくさんあるエリアは、他店と競争が生じるデメリットはあるものの、有力な候補地になり得ます。同業が多いということは一定の需要があると考えられるため、安定した売上を得られる可能性が高いからです。
もし、お惣菜などの「食料品」や「アパレル」での独立・開業を検討している方は、吉祥寺に似た地域を出店先として考えてみてはいかがでしょうか。「スナック・バー・酒場」の場合は、恵比寿に似た地域を候補地して検討すると良いでしょう。マケプラの商圏データに基づいて、吉祥寺と恵比寿に類似するエリアをいくつかご紹介するので是非参考にしてください!

▼吉祥寺に類似するエリア
上野(東京メトロ日比谷線・上野駅)
池袋(西武鉄道池袋線・池袋駅)
湯島(東京メトロ千代田線・湯島駅)
立川(JR中央線・立川駅)

▼恵比寿に類似するエリア
参宮橋(小田急電鉄小田原線・参宮橋駅)
岩本町(都営地下鉄新宿線・岩本町駅)
広尾(東京メトロ日比谷線・広尾駅)
豊洲(東京メトロ有楽町線・豊洲駅)

なお、独立・開業に不安を感じている方は、フランチャイズチェーンへの加盟も選択肢の1つとして検討することをおすすめします。立地選びや物件選定など、1人では判断が難しいこともフランチャイズ本部に相談しながら開業準備を進めることができます。『マイナビ独立』には、多様な業種のフランチャイズ情報が掲載されていますので、是非この機会にチェックしてみてください!

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