副業のすすめ ~副業をはじめたらどう進め何が起きる?~

こんにちは。スバル合同会計事務所で税理士をしております。
秋田谷(あきたや)です。

前回は副業を行うにあたり、始めるまでの注意点などをお伝えしました。今回は、始めた後、具体的にどのように進めるべきか、どのようなことが起きてくるのかなどをお伝えしていきたいと思います。

1.開業する準備

a.会社への申請

副業を行うにあたり最初に行うべき手続きは「会社の許可を得る」ことです。会社からの許可なしに副業を開始し、言いそびれたまましばらく副業を行って規模がそれなりになってくると、余計言い出しにくい状況になってしまいます。そのようなことのないように、副業を開始する前にきちんと会社に申請を行い、許可を得ておきましょう。

b.税務署へ「開業届出書」と「青色申告承認申請書」の申請

当然のことながら、副業も利益が出れば税金がかかってきます。 最初は少額なのでまぁ良いか、ときちんとした手続きをしそびれ、申告し忘れた状況が続いてから規模が大きくなってきてしまい、焦る。というのが良くあるパターンです。 事実、「申告しないとまずい感じになってきたけど去年まで申告してないし、いつからどんな風に申告すれば良いかわからない」という相談を、私の事務所でも良く受けます。 「申告は最初からきちんしているのですが、規模が大きくなってきたので税務を手伝ったり節税を教えて欲しい」という相談と比較し、規模が出てからの相談は対応が大変になることは言うまでもありません。

副業を行うときは、税務署へ「開業届出書」と「青色申告承認申請書」を提出することをオススメします。「開業届出書」は税務署へ事業を開業したことを申請するものなので必須、「青色申告承認申請書」は節税の観点からもとりあえず出しておいて良い書類です。

c.専用の通帳を作る

先に述べた2つにくらべ、重要度は下がりますが、できればやっておきたいことが「専用の通帳を作ること」です。他のお金の出入りがある通帳を使うと、副業のためにかかったお金とそうではないお金がこんがらがってしまうことが多く、後から記録を作るときやざっくり状況を把握したいときに、よくわからない状況になってしまっていることが多いためです。副業に関連するお金の出入り専用の通帳を作っておくと、後から交通整理がとてもやりやすくなるのでオススメです。

d.家族への報告

最後に届け出るべき相手は「家族」です。何気なく趣味の延長でやるのではなく、きちんと会社に申請をし、税務署へも申請をして準備を整えるのなら、家族にも副業を始めることを改めて伝えましょう。小規模の事業や会社をやっていく上で、家族との関係は強いことが多く、家族からのサポートがあった方が何をするにも円滑であることは間違いありません。それは副業であっても同様です。

もし副業が軌道に乗り、本業を上回る日が来たら、改めて独立の道を考える日が来るかも知れません。その時に家族の心の準備ができているのとできていないのでは、独立前後の動きに大きな差が出ることも考えられます。家族との情報の共有はおろそかにしがちですが、是非とも時々は副業のことを話題にして情報を共有することをオススメします。

2.開業後、やるべきこと

a.記録をつける

副業を行っていく上で、必ずやっていくべきことは「副業の記録をつける」ことです。Excelを利用して収支を表にしてみたり、簡単なソフトを用いて帳簿をつけてみたり、ちょっとした時間でまとめられる方法で構いません。インターネットを利用したビジネスではある程度自動で記録されていることも多いと思います。

事業を行うことはよく航海に例えられ、経営者は「舵を取る」ことを求められます。その舵を取る判断をするために、経営者は様々な過去の記録から将来取るべき方針を検討する必要があります。その羅針盤の基礎となるのが記録です。過去の記録からは様々なことを読み取れます。これは副業であっても大袈裟な話ではなく、やる・やらないで明確に差が出ます。

b.数字を見る

先ほど1でつけた記録は、そのままつけっぱなしではあまり意味がありません。簡単で良いのでできれば月に一回くらい内容を「検討」してみましょう。物を売る仕事であれば
・どの商品が良く売れているのか
・その利益率は他と比較してどうか
・いつ売れることが多いのか
・前月と比較して動きがどのように変動しているか
などです。過去の記録を見て、少しでも気付くことがあり、例えば値段を変えた方が良いのかな、この商品をクローズアップして売った方が良いのかな、などの方針変更の判断ができれば、立派な「羅針盤を見ての舵取り」です。

c.確定申告をする

記録を行うのは数字を見るためだけでなく、確定申告を行うのにも必要になってきます。確定申告とは、給与収入のみの会社員以外が行う、所得税の確定手続きです。給与収入のみの会社員は会社が年末調整を行うことで所得税が確定できるため、確定申告を行わずに済むケースも多いですが、副業を行う場合には確定申告が必要になります。確定申告を行うにあたり、最低限以下のことを覚えておきましょう。

『収入―支出=所得』

ピンと来た方もいらっしゃるかも知れません。細かい部分での相違はありますが、利益=所得と考えて良いでしょう。つまり、利益に税金がかかる、ということです。利益を税務署に報告し、所得税を確定するための手続きが確定申告、と考えておくと良いと思います。


副業をやることで、プラスになることは多くあります。しかし、間違えた副業の進め方をしてしまうと、マイナスにもなってしまいます。このコラムでは、正しくプラスになる副業を行っていくために有益な情報を挙げてきましたが、全てはとてもここには書ききれません。これから開業をお考えの方を対象に4月1日に行われるマイナビ副業セミナーでも、私、秋田谷がみなさんへ副業を行う上で大切なことをお伝えしたいと思っています。お時間がございましたら、ぜひお会いしましょう!みなさんが人生を豊かにする副業を確立できるよう、情報収集の一助になれることを祈っています。

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