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ミニストップのケンキュウ記事vol.02
分析
コンビニなのに…ミニストップと言えばソフトクリーム!?「月刊コンビニ」編集長が語るミニストップの特徴とは?

他社の経営統合により、国内店舗数で業界4位となったミニストップ。大手3社の背中を追いかけるミニストップの強みは、一体どこにあるのか。他社とは違うビジネス上の特徴はあるのか。業界に精通した「月刊コンビニ」編集長の毛利英昭氏にお話を聞いてきました。

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ファストフードの機能を充実させた「コンボストア」でコアなファンを獲得

ソフトクリーム

──大手3社に比べると、店舗数では水をあけられている印象のミニストップですが、どんな強みや特徴があるのでしょうか?

毛利: ミニストップは、売上高8兆円を超える日本最大の流通事業者であるイオングループの一員です。「おいしさ」と「便利さ」で笑顔あふれる社会を実現することをミッションとしており、店舗数は2017年2月28日時点で5,254店(国内:2,263店、海外:2,991店)。コンビニの便利さと、できたてを提供するファストフードを合わせた「コンボストア」が特徴で、「他にはない価値」の提供に力を入れています。

──「コンボストア」というスタイルは、ミニストップの大きな特徴ですよね。具体的には、他社のカウンターFF(ファストフード)とどういった違いがあるのでしょうか?

毛利:カウンターFFのホットスナックでは、ミニストップは厨房スペースを持つなどして、ファストフードとしての機能を充実させ、「揚げたて」「作りたて」を大切にしています。たとえば、手作りおにぎりは、店内で炊いたご飯を提供することで、できたての美味しさを味わうことができると大変好評です。
コールドデザートでは、ミニストップと言えば「ソフトクリーム」といった声が多く聞かれるほど、コアなファンを持っています。このソフトクリームをベースに果物などをトッピングした商品も人気で、小さな子供から若者を中心にソフトクリームとスイーツを楽しみにしているファンが多いことも強みとなっています。また、他のチェーンに先駆けてイートインコーナーを設置し、店内で召し上がっていただくこともできるようにしています。

トップバリュがあって、WAONも使える!イオングループならではのメリットも

イオングループ

──実は、私の自宅近くにミニストップがあるので、「ミニストップと言えばソフトクリーム」というお話はすごく共感できます(笑) 季節ごとにメニューが出るので、つい食べたくなっちゃうんですよね……。すみません、話が脱線しましたが、冒頭のお話にもあったように「イオングループの一員であること」もミニストップの特徴のように思います。イオングループだからこその強み、影響などはありますか?

毛利:商品面では、イオンのプライベートブランド商品「トップバリュ」の品揃えが豊富で、リーズナブルな価格で日常的に利用しやすい商品構成となっています。これまでコンビニの商品はスーパーで扱う商品とは異なるものが多かったのですが、イオングループであることの強みを活かし、スーパーで扱う商品の充実に力を入れているのです。さらにミニストップ向けのトップバリュ商品の開発も進めており、地域のニーズに合わせた品揃えも追求しています。
また、イオングループの電子マネーWAONがあることも魅力です。電子マネーが使えて便利と言うだけでなく、55歳以上の方が入会でき感謝デーに割引特典を受けられる「G.G WAON」や、JALのマイルが貯まる「JMB WAON」、ご当地WAONなど、利用目的に合わせて特典を得られるカードもあります。WAONの累計発行枚数は、5,600万枚を越え年間利用金額2兆円を突破しましたが、このWAONカードを使えることも、ミニストップの集客に役立っています。

──やはりグループメリットというか、イオングループであることの恩恵も大きいんですね。その他、ミニストップが新たに取り組んでいる施策やサービスなどはありますでしょうか?

毛利:新しい業態の開発も進めています。都市部のオフィス街に出店を始めた「cisca(シスカ)」は、「即食&カフェ」をコンセプトにした新業態です。コンビニの便利さにカフェとしてのイートインスペース、そして店内調理された商品を提供しています。店内はまさにカフェそのもので、今までのコンビニとは一線を画します。朝はコーヒーに軽食。昼は弁当など持ち帰り商品を提供。そして夕方からは、ちょい飲みに対応し、生ビールや水割りセット、つまみなどのナイトメニューを販売する。まさに三毛作業態ですね。 さらにコンビニとドラッグストアが一体となった「れこっず」の多店化も進めています。イオングループの一員であるウエルシアホールディングスの存在を活かした新業態で、ミニストップの成長戦略の1つの形と言えるでしょう。

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chino

この記事の担当ライター:chino
ライター、Webディレクター、デザイナー。大手の求人媒体社を渡り歩き、長年にわたって求人広告の制作・ライティングや、サイトの企画・ディレクションに従事。マイナビ独立にはサイト立ち上げから携わる。
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