網戸や障子の張替えってどんな作業? 金沢屋で体験してみた!
この季節、家庭で重宝するものといえば、網戸。でもひょっとするとその網戸、経年により網がたるんでいたり、はたまたところどころ穴が開いていたり――なんてこともあるのでは?
今回はそういった網戸や、ふすま、障子等の張替え業務でフランチャイズ展開をする「金沢屋」さんにお邪魔し、張替え体験をさせていただきました!
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達人なら5分かからない!? ポイントは「思い切り」!
今回「張替え」について教えてくださる「金沢屋」の山本圭太さん。
さて、網戸の張替えに使用するアイテムが上の4点。塩化ビニール製のゴム、カッター、網戸ローラー、そして肝心の網戸です。
作業は「ローラーを使って網の上からゴムを押し込むことで固定する」というもの。聞けば、慣れた職人さんだと1枚張り替えるのに5分もかからないとか!
「大体1週間もあればスムーズに張り替えられるようになります。早い人なら1日で習得できますよ」と山本さん。
じりじりとローラーを進める私を見かねて「一気にいっちゃいましょう!」と山本さん。
ならば、と思い切って体重をかけると、ザーッ! 手に伝わる不思議な感覚と音が気持ちいいったら! 枠の中にみっちりとゴムがはまっていくのが楽しくて仕方がありません!
ここまで来たらもう8合目! 果たしてその仕上がりは!?
すべての辺にゴムを押し込んだら、作業としてはもう8合目。「最終的に網目が真っすぐになっていることが絶対条件なので、一辺終えるごとにしっかり確認しましょう」。
仕上げに、枠を傷つけないよう刃の角度に注意しつつ余った網をカットします。ここでも網戸ローラー同様、“思い切り”が重要だそう。
ええと、片手で網をひっぱりながらカッターで余計な網を切り離す……と。こんな感じかな?
完成!
「(じっくりとチェックして)……うん! 網もピンと張れていてなかなか上手ですよ」と山本さんからうれしい太鼓判をいただき、次に勇んで取りかかったのが……
手早さが肝! 障子の張替えは「時間との戦い」だった!
「障子」の張替。いわゆる“職人さんの仕事”というイメージがありますが、初心者の私でもこなせるのでしょうか(もう弱気)。
何はともあれ、山本さんのお手本どおりにやってみます!
張り替える前の障子紙の跡を取り除くようにやすりを軽くかけた後、水溶性ノリをハケを使って塗っていきます。
「障子の張替えで気をつけることは、とにかく手早くやることです。ノリが乾いてしまうと仕上がりが汚くなってしまうんです」
手早く、でもきれいに。シワができないように空気を抜きつつ慎重に障子紙を被せ、余計な紙をカッターで切り離せば……あっという間に新品(※薄目で見れば)の障子の完成です!
「ここでコツを一つ。シワを伸ばしたいときは霧吹きで水を吹きかけると、乾くときにピンと張りが出ますよ!」
仰天テクニック! ふすまは「ビチョビチョ」に濡らすべし!?
さて、最後に挑戦するのは網戸や障子より難易度が高いという「ふすま」の張替え。これがとってもユニークで、山本さんが見せてくださったお手本にのっけからびっくりしてしまいました!
まず、ふすま紙を実際のふすまより少し大きめに切り取ったかと思ったら、なんと! その上から水に浸したスポンジを滑らせていくではありませんか!
山本さん、そんなことをしたら紙がダメになってしまうのでは!? 「安心してください。これは昔ながらのやり方で、先ほどの障子と同様、紙が乾くときにピンと張りが出てシワになりにくいんですよ」。なるほど~!
恐るべき水の力。ふすまに貼った後もかなりの量の水を吹きかけるんだそう。
「紙=濡らしてはいけない」という思い込みがあったので、これには目からうろこ。先人の知恵に思わず頭が下がりました。
ずばり、張替えは「きっちりタイプ」さんにぴったり?
こうして網戸・障子・ふすま、おうちの三大張替え体験が無事終了。
自分の手でやってみるまでは「無理無理! 張替えなんてその道何十年の職人さんがやるものでしょ!」と尻込みしていたのですが、実際の作業では素人ながら網の微妙なズレや障子紙の細かなシワが気になり、気づけば時間も忘れて熱中してしまいました。
今回ご指導くださった山本さんいわく「どちらかというと性格がきっちりしている人の方が向いているかもしれませんね」だそうですよ。
金沢屋さん、ありがとうございました!
張替本舗 金沢屋/株式会社金沢屋
〒103-0021
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TEL:0120-940-797 (平日9~19時)
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