自分の名前が絵本に!? 米発祥ギフトサービスを体験
いつの日もプレゼントとはもらった人を笑顔にするもの。そこに、まさかのサプライズが隠されていたら……？ 今回は、もらった人がアッと驚くような、ちょっとユニークな本のプレゼントを取り上げます。
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日本初のサービス 絵本の中身をカスタマイズしてプレゼント
サプライズが隠された本――。今回それについて教えてくださったのは、有限会社クリエイト・ア・ブック ジャパン代表取締役の武田善貴さん。
もともと百貨店でジュエリー関連の仕事に携わられていた武田さん
さっそく、武田さんが扱われるサービスについて伺いました。「私たちが取り扱うのは15種類（2016年1月現在）の絵本です。子ども向けから大人向けのものまでテーマはさまざまあります。その中からひとつ選んでいただき、主人公をはじめとする登場人物の名前、舞台となる街の名前など、贈る相手に合わせて中身を変えられるのが最大の特徴です」（武田さん）
『なるほど！ 本を開けたら主人公は自分、というサプライズが隠れているわけですね。』
世界中で人気！ アメリカで生まれた「Personalized Book」とは
絵本の中身をカスタマイズできるこのサービス。その原型となるのは、1980年ごろにアメリカで生まれた「Personalized Books（パーソナライズドブックス）」だそう。少々聞き慣れない言葉ですが、直訳すると“個別化された本”。贈られる人の名前や生年月日などが織り込まれたオリジナルの絵本は、出産や誕生日、入園、結婚など人生のさまざまなシーンに贈るプレゼントとして、現在およそ30ヶ国で人気を集めているとか。
元となる絵本の種類もさまざま！ 贈る相手やシーンを考え、どの絵本にしようか選ぶ楽しみも
武田さんの元には続々とお礼の手紙が
「意外性、びっくり感をプレゼントしたい」と武田さん。これまで口コミなどで利用者を増やしており、特に出産祝いに利用される方が多いそう。ほかにも、ご両親が入院中のお子さんを元気づけるためだったり、幼稚園の先生が園児たちに思い出を作るためだったり、さまざまな使い方がある同サービス。お孫さんの出産祝い、翌年の誕生日祝いにとリピートされる方も少なくないそう。
ここで武田さんが見せてくださったのは、手紙や写真の数々。それは、これまでサービスを利用した方々からのものでした。「贈った相手に喜んでもらえた」「また利用したい」と、今日も武田さんのもとには手紙が届きます。「ジュエリーの仕事をしている時代には、こんな風に手紙をいただくことなんてありませんでした」
ほんの一部を拝見。幅広い世代の方が利用されていることが分かります
手紙を見返す武田さんの顔もほころびます
絵本作りに挑戦！ 贈る相手は……？
今回は、私も実際にオリジナル絵本を作らせていただくことに。贈る相手は私の親友の娘さん。もうすぐ3歳の誕生日を迎える彼女へのお祝いに、彼女の名前入りの絵本を贈ることにしました。
『さて、贈る相手が決まったところで、次に絵本を選びます。』
外国風の華やかなものもいいし、日本らしい素朴で温かいものもいいし……選ぶのも楽しいですね
悩んだ末、愛らしい森の動物たちがたくさん登場する「かみさまのおくりもの」という絵本に決めました。本人の名前はもちろん、これから彼女の故郷となるであろう街の名前を入れられるところも素敵だな、と感じたからです。では、武田さんのご指導のもと製本作業へ。
作業の様子をちょっぴりご紹介！
ここからは、製本過程で行われている作業の一部をご紹介します。
パソコンを使い、希望する名前を打ち込んでいきます
プリントアウトされたものを……
縦横をきっちり揃えて、中心からザクッと切断！
裁断作業はさすがに緊張しましたが、いざ表紙をセットし、本らしさが出てくるとうれしさもひとしお！ 自分が主人公の絵本を彼女はどんな気持ちで読んでくれるのか、渡すのが待ち遠しい限りです。
『武田さん、出来はいかがでしょう？』
「うん、なかなかいいですね！」
大切な人への思いを込めたオリジナル絵本の贈り物。もらった人をビックリ＆喜ばせることはもちろん、贈る人もワクワクしながら選ぶことができます。出産、結婚、誕生日……さまざまなシーンにおすすめですよ。
喜んでくれるといいな～。いや、きっと喜んでくれるはず！
クリエイト・ア・ブック ジャパン
〒176-0013
東京都練馬区豊玉中4-14-10
9:00-18:00（土日祝休）
Tel. 03-5984-5691
※取材時点の情報です
