1. 独立・開業・フランチャイズ情報TOP
  2. フランチャイズTOP
  3. マイナビ独立フランチャイズマガジン
  4. フランチャイズの基礎
  5. 自分に合うフランチャイズ本部の選び方とは?本部の評価方法や失敗を防ぐためのポイントを知ろう!
公開日:2022/8/5
フランチャイズの基礎

自分に合うフランチャイズ本部の選び方とは?本部の評価方法や失敗を防ぐためのポイントを知ろう!

どのフランチャイズも甲乙つけがたくて迷ってしまう…。FC本部と揉めたらどうしようと考えて、なかなか契約まで踏み出せない…。フランチャイズでの独立・開業を検討している人の中には、そのように感じている方もいるのではないでしょうか。どうやってFC本部を選べば良いのかわからない。どうすれば良いFC本部を見極められるのかを知りたい。今回はそんな思いに応えるために、FC本部の評価方法をはじめとする自分に合う本部の選び方や、失敗しないためのポイントなどを幅広くご紹介します。

自分に合うフランチャイズ本部の選び方とは?

<INDEX>

フランチャイズの特徴

フランチャイズとは、フランチャイズ本部(FC本部)に対して加盟金やロイヤリティを支払う代わりに、商標・商号(ブランド)の使用権や商品・サービスの販売権、本部からのノウハウ提供や経営指導などを得られる仕組みのことです。権利を購入した個人・法人を「加盟店」や「フランチャイジー」と呼び、FC本部のことを「フランチャイザー」と言います。
フランチャイズではチェーン全体のブランドイメージを保つ必要があるため、加盟店は一定のルールや方針に沿って事業を運営する必要があります。加盟店にとってはFC本部のブランドを利用でき、さらに経営に関するさまざまなサポートを受けられるメリットがある一方で、運営の自由度が制限されるデメリットもあります。もちろん、FC本部によって運営の自由度は異なりますが、フランチャイズでの独立・開業を検討する際にはこうしたデメリットがあることも頭に入れておきましょう。

FC本部選びは事業の成功を左右する

FC本部選びは事業の成功を左右する

FC本部が持つブランド力や経営ノウハウなどを借りて事業を運営するフランチャイズという仕組みでは、どの本部と契約するか、その選択が何よりも肝心です。もちろん、事業の成功には経営者本人の努力も含めてさまざまな条件が必要ですが、一蓮托生のパートナーであるFC本部の良し悪しが経営を左右する重要な要素であることは間違いありません。良いFC本部を選ぶことができれば事業が軌道に乗る可能性は高まり、逆に悪い本部を選んだ場合には失敗につながるケースもあり得ます。
ただし、この良し悪しを決める絶対的な基準はありません。FC本部に何を求めるのかは人によって異なるため、良いか悪いかの判断は加盟店と本部の相性や、求める条件のマッチングによって決まります。すべての加盟店にとって良いFC本部というものはなく、「自分に合う本部」こそが良い本部であると言えます。とはいえ、世の中に多種多様なFC本部がある中で自分に合う本部を選ぶのは簡単ではありません。さまざまな業種・業態があることはもちろん、条件や契約内容も多岐にわたり、ブランド力やビジネスの収益性などにも大きな差があります。そのため、幅広い選択肢から自分に合うFC本部を見極めるためには、自分の中にしっかりとした評価基準を持つことが重要です。

自己分析で本部選びの「軸」を持つ

FC本部選びの準備として、まずは自己分析を行うことが欠かせません。大切なのは独立・開業する目的をハッキリさせること。どんな生活や働き方をしたいのか、どれくらいの収入を得たいのかなど、独立・開業することで実現したいことをリストアップし、優先順位をつけてみましょう。そうすることで、改めて自分が独立・開業において重視しているポイントを整理することができ、FC本部に期待することや求めることが見えてきます。自己分析を通じて良し悪しの尺度となる「軸」を持つことが、自分に合うFC本部選びの第一歩と言えます。

FC本部の情報を集める

FC本部の情報を集める方法としては、インターネットを活用するのが一般的です。『マイナビ独立』をはじめフランチャイズ情報を紹介するWebサイトが数多くあり、FC本部の概要や事業内容に関する基本的な情報だけであればインターネットで十分に得ることができます。より詳細な情報を知りたい場合には、Webサイトを通じて資料請求できることはもちろん、FC本部主催の説明会に申し込むことも可能です。
説明会の規模はFC本部によって大小さまざまですが、個別の説明会に対応している本部も多く、最近ではオンラインや電話での説明会も増えています。FC本部の担当者や経営者から事業の特徴や理念、募集条件などを直接聞くことができるため、理解を深められる機会になることはもちろん、話し方や参加者への対応の仕方などから実際の人柄や本部の風土を知れるところが説明会のメリットと言えます。また、FC本部主催の説明会のほか、複数の本部が一堂に集まる展示会や合同説明会といったイベントもあります。一度に多くのFC本部と会って比較検討したい場合には、こうしたイベントに参加するのも良いでしょう。
店舗型のフランチャイズの場合には、消費者として店舗を訪問する方法もあります。実際に店舗に行くことで、店内の雰囲気や集客状況などを体感することができます。加盟店の経営者と会話できる機会があれば、加盟店視点でのリアルな話を聞くことができるかもしれません。FC本部によっては既存の加盟店を紹介してくれるケースもあります。

FC本部の評価方法

FC本部の評価方法

説明会などを通じて情報を集め、候補となるFC本部が絞られてきたら、本部に点数をつけて比較検討してみましょう。言うなれば、FC本部の成績表を作成するイメージです。一定の基準に基づいてFC本部を採点することで定量的に比較できるようになり、良し悪しを判断しやすくなります。採点は3段階でも5段階でも構いません。評価基準としては、以下の6つの観点・25の項目を設定すればFC本部の特徴を網羅できるはずです。このとき大切なのは、自分の「軸」と照らし合わせて重視する評価項目を予め決めておくこと。その項目の点数が高いほど、自分に合うFC本部であると考えて良いでしょう。

6つの観点25の評価項目
信用できるFC本部なのかFC本部の売上高/近年の成長率
加盟店募集開始年月
加盟店数
業界団体に参加しているか
現実に即した収益モデルを提示してくれるか
法廷開示書面による事前説明があるか
既存の加盟店を快く紹介してくれるか
収益が期待できる事業なのかFC本部の市場でのポジション
商品・サービスのブランド力・認知度
加盟店の契約継続率
事業シミュレーションで見込まれる利益は十分な金額か
FC本部の経営姿勢に共感できるか経営理念や将来のビジョン・戦略に共感できるか
FC本部のトップは信頼できる人物か
仲間として信頼できるか心地よいコミュニケーションが取れるか
良いことだけでなくリスクについても説明してくれるか
連絡をくれるタイミングは適切か
サポート内容は充実しているか開業前に研修はあるか
開業準備のサポートは十分な内容か
開業後も研修やノウハウ共有の機会があるか
商品開発など市場変化に伴う支援があるか
SVによる継続的な経営指導や助言はあるのか
マニュアルの充実度
運営の自由度はどれくらいあるのか
金銭的な負担は妥当か開業時にどれくらいの費用がかかるのか
加盟金やロイヤリティはサポート内容に見合う金額か

信用できるFC本部なのか

FC本部を評価する1つ目の観点は、「本部の信用度」です。信用できる本部なのかを測る指標として、以下6つの項目をチェックしましょう。

・FC本部の売上高/近年の成長率

売上高が高いほど、経営基盤がしっかりしていることを意味します。また、今後の成長性を判断する上で直近数年の売上高にも注目しましょう。

・加盟店募集開始年月

一般的には加盟店を募集した時期が古く、フランチャイズチェーンとして長い歴史を持つFC本部のほうが豊富な実績があり、社会的な信用も高いと考えられます。もちろん、歴史が浅いからといって必ずしも信用できないというわけではありません。また、加盟店募集を始めて間もないFC本部の場合には、初期の加盟店オーナーとして本部と二人三脚でチェーンの成長に貢献できたり、売上を伸ばせる可能性があるなど、別の魅力があります。この評価項目をどの程度重視するかは、自分のスタンスや目指す方向性に合わせて判断しましょう。

・加盟店数

加盟店数が多いほど実績やナレッジが豊富にあり、FC本部の組織体制も整っていると推察できます。ただし、どれくらいのスピードで店舗数が増えているのか、その増加ペースにも注意する必要があります。短期間で加盟店が急増しているフランチャイズの場合、FC本部の体制整備が間に合っていないこともあるので気をつけましょう。

・業界団体に参加しているか

業界団体とは特定の業種の発展を目的として、その業種に関連する企業で構成される組織を言います。例えば、フランチャイズビジネスの業界団体としては一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会(JFA)があります。通常、業界団体には加入条件が設けられており、一定の基準を満たした企業のみ会員になることができます。そのため、FC本部が何らかの業界団体に所属しているのであれば、業界内である程度認められた存在であると考えて良いでしょう。

・現実に即した収益モデルを提示してくれるか

FC本部から提示される収益モデルはあくまでも一例であり、実際の収益は地域や店舗の立地、用意できる自己資金の金額などによっても変わってきます。理想的なモデルケースだけでなく、自分が想定している条件に基づいて、現実に即した収益モデルを提示してくれるかどうかも重要なポイントです。

・法定開示書面による説明があるか

法定開示書面とはFC本部の事業概要やフランチャイズ契約における重要事項が記載された書類です。「中小小売商業振興法」という法律により、小売・飲食のFC本部には加盟希望者に提示することが義務付けられています。小売・飲食以外(サービス業等)のFC本部は法律の対象外ではあるものの、日本フランチャイズチェーン協会ではサービス業の本部にも法定開示書面の提示を推奨しており、自主的に法定開示書面と同様の書類を用意している本部も少なくありません。法定開示書面による説明の有無や内容により、企業の透明性を測ることができます。

・既存の加盟店を快く紹介してくれるか

検討段階において、実際に営業している加盟店の話を聞きたい場合は、FC本部に相談してみるのも一手です。このとき加盟店との関係がうまくいっているFC本部であれば快く紹介してくれるはずですが、躊躇する本部には少し注意が必要です。もし紹介を断られた場合には理由を問い合わせ、納得できる内容か確認しましょう。

収益が期待できる事業なのか

2つ目の観点は「事業の収益性」です。以下の4つの項目をチェックしましょう。

・FC本部の市場でのポジション

FC本部の市場でのポジションは、事業の収益に直結する要素です。市場におけるシェアや競合他社と比較しての優位性、どのような顧客から支持されているのかなど、FC本部から提示される資料はもちろん、業界誌なども参考にして評価しましょう。

・商品・サービスのブランド力・認知度

市場でのポジションと同様に重要なのが、商品・サービスのブランド力・認知度です。一般消費者のアンケートデータなど客観的な調査を参考に評価するのがベストですが、そういった情報がない場合は自分の周りの人に聞いて、どれくらい名前が浸透しているのか推測するのも良いでしょう。

・加盟店の契約継続率

どんなにFC本部との関係が良好だったとしても、儲かる事業でなければ加盟店は契約を継続しません。その意味で加盟店の契約継続率は事業の収益性を測る絶好の指標と言えます。ただし、チェーンとしての歴史の長さや加盟店の数に応じて継続率の価値は大きく変わります。継続率だけに注目するのでなく、加盟店募集開始年月や加盟店数なども考慮して評価することが重要です。

・事業シミュレーションで見込まれる利益は十分な金額か

事業シミュレーションで見込まれる利益が、自分の希望収入と照らし合わせて十分な金額かチェックしましょう。後述するように、事業シミュレーションは最終的に自分で行うことが重要ですが、FC本部を評価する段階では本部から提示されるシミュレーションをもとに判断しても構いません。ただし、シミュレーションの根拠や条件などをしっかりと確認し、信頼できるデータであるか見極める必要があります。



FC本部の経営姿勢に共感できるか

3つ目の観点は「経営姿勢への共感度」です。チェーン全体で共通の看板を掲げて事業を営むフランチャイズビジネスでは非常に重要な観点と言えます。評価項目は以下の2つとなります。

・経営理念や将来のビジョン・戦略に共感できるか

FC本部の経営理念はもちろん、長期にわたるビジネスパートナーとなる存在だからこそ、本部が見据える将来のビジョンや戦略に共感・賛同できるかも大切なポイントです。

・FC本部のトップは信頼できる人物か

FC本部と加盟店は契約上対等な関係ではあるものの、本部のトップ(社長や会長)はフランチャイズチェーン全体をリードする存在であることは間違いありません。経歴や専門性、人柄などの面から「この人についていこう」「一緒に頑張っていこう」と思える人物なのか評価しましょう。



仲間として信頼できるか

4つ目の観点は、「仲間としての信頼度」です。信頼関係を築ける相手か見極めるために、FC本部とコミュニケーションをとる中で、違和感や不信感を覚える点がないかチェックしましょう。評価項目は以下の3つとなります。

・心地よいコミュニケーションが取れるか


信頼関係を築く上でコミュニケーションの取りやすさは重要な要素です。担当者の対応は親切か、面倒くさがる様子はないか、電話や対面で接した際の印象から判断しましょう。

・良いことだけでなくリスクについても説明してくれるか

事業には良い面ばかりでなく、リスクやデメリットが必ずあります。そうしたネガティブな面をどのように説明するのか、そのスタンスによってFC本部の誠実さを推し量ることができます。説明内容だけでなく、リスクに関する質問をした際の反応や態度も考慮し評価すると良いでしょう。

・連絡をくれるタイミングは適切か

FC本部から連絡が来るタイミングも大切なポイントです。質問や相談をした際に、リアクションが遅すぎる。時間をかけて検討したいときに、頻繁に催促や勧誘の連絡が来る。そうした「タイミングのズレ」を感じる機会が多いFC本部の場合、開業後もコミュニケーションがスムーズに取れない可能性があります。



サポート内容は充実しているか

5つ目の観点は、「サポート内容の充実度」です。サポート内容はFC本部によって大きな違いがあるため、しっかり見極める必要があります。以下7つの項目をチェックしましょう。

・開業前の研修は十分な内容か

ほとんどのFC本部では開業前に研修が用意されていますが、その内容や期間は業種や本部ごとに異なります。その業種での経験などを踏まえ、自分にとって十分な内容か判断しましょう。

・開業準備段階で十分な支援があるか

物件探しや設備の導入、内外装の施工、資金の調達など、開業前はさまざまなことを同時並行で進める必要があります。こうした準備を1人ではなく、FC本部のサポートを受けて進められるのがフランチャイズの大きなメリットです。どのようなサポートを受けることができるのか、その範囲・内容をしっかりと確認し、評価しましょう。

・開業後も研修やノウハウ共有の機会があるか

開業前の研修だけでなく、FC本部によっては開業後も研修や個別指導を受けられるケースがあります。また、加盟店間でノウハウを共有する機会やツールを用意しているFC本部も少なくありません。こうした仕組みの有無も、スムーズな事業運営を左右するポイントと言えます。

・SVはいるのか

SV(スーパーバイザー)は、加盟店に対して継続的な経営指導や助言を行うアドバイザー的な役割です。チェーンのブランドを守る肝と言える存在なので、SVがいないケースはほとんどありませんが、FC本部によって対応内容は大きく異なります。1人のSVが担当する加盟店の数や、コミュニケーションの方法(対面・電話・メールなど)、対面の頻度などから、SVによる支援がどの程度充実しているのか測りましょう。

・マニュアルの充実度

未経験の業種で独立・開業する場合、マニュアルがあることは大きな安心材料になります。特に複数のスタッフが必要な店舗型のフランチャイズの場合はスタッフ教育においてマニュアルが欠かせないため、より重要度は高まります。

・市場の変化を見越した支援はあるのか

消費者のニーズが多様化し、変化のスピードが早い現代にあって、市場の変化を見越した支援を受けられるのかも重要なポイントです。新しい商品・サービスの開発や制度の改善などを積極的に進めているFC本部は、時流に応じて適切な支援を受けられる可能性が高いと考えられます。

・運営の自由度はどれくらいあるのか

「サポート内容の充実度」とは少し異なる観点ですが、フランチャイズでは多くのサポートが得られる一方、FC本部が定めるルール・方針に沿った事業運営が求められるのが一般的です。FC本部によって許容される範囲は異なるため、どの程度自由度があるのか確認しておく必要があります。特に「自分で意思決定したい」と考えている人は、この項目を重視しましょう。



金銭的な負担は妥当か

6つ目の観点は、「金銭的負担の妥当性」です。評価項目は以下の2つとなります。

・開業時にどれくらいの費用がかかるのか

開業時にかかる費用が小さいほど、金銭的なリスクが少ないメリットがありますが、業種によってはある程度まとまった資金が必要です。コストをかけることで得られるリターンが大きくなる可能性もあるため、決して安ければ良いというわけではないものの、自分で用意できる金額を基準に開業にかかる費用との差はどれくらいあるのかはチェックしておく必要があります。もちろん、実際の開業時には必要に応じて融資も利用できるため、すべて自己資金でまかなうことにこだわる必要はありません。

・加盟金やロイヤリティはサポート内容に見合う金額か

加盟金やロイヤリティは、加盟店が享受するメリットに対してFC本部に支払うものです。FC本部から得られるサポート内容が支払う金額に見合っているのか、シビアに判断する必要があります。自分が求めているサポートが十分に受けられるのかというポイントも踏まえて判断しましょう。

契約締結時の注意点

契約締結時の注意点

FC本部に加盟する意思が固まったら、加盟申し込みを行い、最後に本部と契約を交わすことで正式にフランチャイズチェーンの一員になることができます。

フランチャイズ契約の特徴

フランチャイズ契約は独立した事業者同士の対等な契約です。事業者と消費者の関係ではないため、消費者保護のために適用されるクーリングオフ(一定期間であれば無条件で契約解除ができる)の対象とはなりません。もし加盟後に理解不足によって何らかのトラブルが生じた場合、その責任は自分で負うことになります。そのため、契約前に内容をしっかりと確認し、加盟店側にかかる義務や制限、責任範囲などを理解した上で契約を交わす必要があります。

特に注意して確認すべき項目

フランチャイズ契約の書式は法律等で定められているわけではないため、契約書の書式・記載内容はFC本部によって異なります。中には規定が細かく記載され、ボリュームが非常に大きい場合もありますが、

すべての項目を念入りにチェックすることが大切です。特に以下の項目は事業運営に大きく影響するポイントのため、契約書に明示されているかを確認し、正確に内容を理解する必要があります。もし記載されていない、もしくは記載内容がわかりにくい場合には、FC本部に説明を求めましょう。

・契約期間(契約開始日がいつになるのか、契約満了後の更新手続き方法など)
・テリトリー制(加盟店の営業地域を制限する制度があるのか、営業が認められる範囲など)
・ロイヤリティ(毎月支払う金額、計算方法など)
・競業避止義務(類似した事業を営むことが制限される期間、対象となる事業の範囲など)
・中途解約条項や違約金(加盟店から解約を申し込める条件、違約金の金額など)
・解除条項・損害賠償金(一方的に解除できる条件、加盟店側に責任がある場合の賠償金の金額など)

フランチャイズ契約とは?知っておくべきフランチャイズ契約の基礎知識と注意すべきポイント

失敗を防ぐためのポイント

最後にFC本部選びで失敗しないために、必ず押さえるべき3つのポイントをご紹介します。

FC本部の事業シミュレーションをうのみにしない

「事業の収益性」を測る上で、FC本部が提示する事業シミュレーションは重要な判断材料となります。一般に開示する情報である以上、FC本部も裏付けのない数字を無責任に出すことはできないため、基本的には何らかの根拠や仮説をベースに作成されているはずですが、それをうのみにしてはいけません。多くの加盟店を有する実績豊富なFC本部であれば十分なデータに基づく信憑性の高いシミュレーションが期待できるものの、本部によっては楽観的な見立てや根拠に乏しいケースもあります。事業の収益性を適正に判断するために必ず自分自身でも収支の予測を立て、事業計画書を作成することが重要です。「自分が経営者である」という意識を育む意味でも、事業シミュレーションはFC本部任せにしないほうが良いでしょう。

疑問点や違和感を残したまま契約しない

先述の通り、フランチャイズ契約はFC本部と加盟店の対等な契約です。契約後はFC本部・加盟店双方が契約内容を遵守する義務を負います。そのため、契約内容をすべて理解し、しっかりと納得した上で契約する必要があります。もし、少しでも疑問に思うことや理解が曖昧なところがある場合には、腑に落ちるまでFC本部に何度でも質問・相談することが大切です。質問に対してFC本部から明確な回答が得られなかったり、対応時に不誠実な態度が見られた場合には、契約の見送りも検討すべきでしょう。
また、明らかに加盟店側に不利な条件があるなど、契約内容の妥当性に疑念がある場合には自分だけで判断せず、弁護士などの専門家にチェックを依頼するのも一手です。独立・開業後のトラブルを避けるために、疑問点や違和感を残したまま契約することは絶対にやめましょう。

加盟を急かすFC本部は避ける

FC本部は加盟店にとって重要なビジネスパートナーです。加盟後も、仲間として継続的に信頼関係を築ける相手であることが必須条件と言えます。信頼できるかどうかは、契約に至るまでのコミュニケーションを通じて見極める必要がありますが、少なくとも説明会や面談の場で強引な勧誘をしてくるFC本部は避けたほうが無難かもしれません。特に、説明会の最中に「加盟金割引のキャンペーン期限があるから」といった理由で加盟を急かしたり、その場で手付金(加盟金の一部)を払わせようとするFC本部は避けましょう。

FC本部の選び方のまとめ

ここまでFC本部の選び方、契約締結時の注意点、失敗しないためのポイントなどをご紹介してきました。多彩なFC本部がある中で、自分に合う本部を選ぶためには、第一に自分の中で「軸」を持つこと。そして、一定の評価基準でFC本部を採点し、数値化して比較すること。そうしたプロセスが必要だということが、ご理解いただけたのではないでしょうか。なんとなくフィーリングで決めてしまう。違和感が残ったまま契約してしまう。そうした行動を控えることで、自分に合った良いFC本部に出会える可能性は高まります。ぜひFC本部を比較検討する際には、ここでご紹介した6つの観点・25の評価項目を活用し、自分の中で確信を持った状態で契約へと進むようにしてください。

会員登録
フランチャイズの独立開業情報はこちら

■関連記事
マンガでわかる!開業までの流れとポイントを徹底解説【フランチャイズ入門】
【失敗しないためのフランチャイズ入門】知らなきゃ損する、コンサル歴30年のスペシャリストが語るフランチャイズ基礎知識
フランチャイズチェーンと直営店の違いとは?仕組みやメリット・デメリットを解説
フランチャイズオーナーが開業前に用意した自己資金の相場とは?!アンケートから読み解くフランチャイズオーナーの実像
フランチャイズって儲かるの!?開業歴5年以上のベテランフランチャイズオーナー40人に聞いた「経営」と「収入」の実態とは?
検討前に知っておくべきフランチャイズのメリット・デメリットとは?

 マイナビ独立フランチャイズマガジンの最新記事

一覧を見る

 マイナビ独立マガジンの最新記事

一覧を見る
PAGE TOP