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公開日:2021/6/2
フランチャイズ研究

コインランドリーをフランチャイズ経営するには|開業までの流れや必要な資金など紹介

フランチャイズ経営を始めたいものの、「どのように進めればいいのかわからない」という悩みをもつ人も多いのではないでしょうか。この記事では、コインランドリーのフランチャイズ経営を検討している人に向けて、フランチャイズ経営を始めるまでの手順や、必要な資金の目安などを解説します。また、失敗しないための注意点も解説するので参考にしてください。

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コインランドリーのフランチャイズ(FC)経営が人気の理由

コインランドリーのフランチャイズ経営が注目されている理由について解説します。

コインランドリーの需要が拡大中

コインランドリーの利用客が増加傾向にあり、フランチャイズ経営に関心を寄せる人が増えています。コインランドリーは、家庭では洗濯しづらいものを洗える、週末にまとめ洗いができる、外出中に利用して帰宅途中に洗濯物を回収できるなど、さまざまなニーズをもつ人に便利なサービスです。
洗濯機をもっていない1人暮らしの人や学生だけでなく、洗濯機がある主婦層からの需要も高まっています。

成長性と安定性を兼ね備えている

洗濯は、日常生活に欠かせない家事の1つです。1人暮らしでも、家族がいる家庭であっても、衣服やタオルなどを毎日使用する以上、洗濯は避けられません。また、景気に左右されることがないため、長期的なビジネスとしての可能性を秘めています。
さらに、コインランドリーの市場は、安定性と成長性があると期待する声も多く、フランチャイズによる開業の人気が高まっています。

コインランドリーのフランチャイズ経営の将来性

厚生労働省が実施した「コインオペレーションクリーニング営業施設に関する調査」によると、2011年度の営業施設数は15,985でしたが、2013年度では16,693にまで増加しました。以降、厚生労働省の調査は行われていませんが、「ランドリービジネスマガジン」(ゼンドラ(株)発刊)によると、2019年には21,500店舗まで達すると発表されています。施設数の増加や需要の拡大、成長性と安定性といった理由から、フランチャイズ経営における将来性の高さが見込まれています。

※出典:「コインオペレーションクリーニング営業施設に関する調査」(厚生労働省)(PDF)

コインランドリーのフランチャイズ経営で発生する業務とは

フランチャイズ経営とは、フランチャイズの本部と契約を結び、店舗経営のノウハウを受けて運営を行うことを指します。フランチャイズによっては、業務代行サービスを利用できるため、接客や長時間労働などの業務負担が少ない傾向にあります。そのため、副業として始める人も少なくありません。業務代行サービスの内容については、以下で解説します。

フランチャイズ本部から提供される主なサービス内容

業務代行が可能なサービスとして、各店舗の見回りや洗剤などの発注と補充、集金、売上管理、電話やメールの問い合わせ対応、機器のメンテナンス、店舗内の清掃などが挙げられます。また、ロイヤリティが無料のケースや、クレーム対応を外注できるケースもあります。
本部のサポートにより、業務にかかる時間を最小限におさえられるため、本業やプライベートとの両立も可能です。

【個人経営】との違い

個人経営では、立地調査や競合調査、収支のシミュレーションなどの開業準備、開業後の業務を1人でこなさなければなりません。一方で、フランチャイズに加盟すれば、上述したサポートを有効活用できます。

コインランドリーをフランチャイズで開業するメリット

以下では、フランチャイズ経営による開業を選択した場合のメリットについて解説します。

未経験者でも開業しやすい

コインランドリーの出店準備の際、競合調査や立地調査などのデータ分析や商業施設などへの出店交渉が不可欠です。フランチャイズに加盟すれば、これらの業務はもちろん、開業前後の経営や運営に関するサポートを受けられるため、専門知識がなくても開業できます。

既存の屋号を利用することができる

フランチャイズ経営の場合、すでに知名度がある本部の屋号を使用できます。店舗の知名度がある状態からスタートできるため、集客はもちろん、顧客の信頼を得やすくなるのもフランチャイズで開業するメリットです。

公式ホームページからの集客が可能

フランチャイズに加盟した場合、本部の公式ホームページに店舗情報が記載されるケースも多いです。ホームページを訪れたユーザーに店舗の存在を知ってもらえるため、経営する店舗の集客につなげられます。

本部の様々なサポート体制を利用することができる

上述したとおり、ロイヤリティが無料な場合や、集金や店舗の定期的な見回り、清掃などを外注できるサービスを利用できる場合があります。また、コールセンターなどにクレーム対応やトラブル対応を任せられる場合もあるため、これらの業務負担を減らせます。

安定した利益、高い収益性、将来性などが期待できる

コインランドリーは景気に左右されにくいうえに、無人経営による人件費やランニングコストを削減できます。このことからも、安定的に利益を生み出しやすいビジネスといえるでしょう。また、売上は現金で回収できるため、未回収となる心配がなく、将来性も期待できます。

サイドビジネス(副業)や投資ビジネスにもなる

コインランドリーは店舗に常駐する必要がないため、無人経営が成り立つビジネスです。本業としてだけでなく、副業や投資ビジネスの一環として、フランチャイズ経営を始めることもできます。

コインランドリーをフランチャイズで開業するデメリット

フランチャイズ経営で開業した場合のデメリットについて解説します。

初期投資が高額(開業資金が高め)

ロイヤリティが無料なフランチャイズの場合、経費を差し引いた現金収入を利益にできます。その反面、初期投資では高額な費用がかかるケースが多く、ある程度の自己資金を用意しておく必要があります。

徹底した衛生管理が必要になるため、コストや労力がかかるケースもある

清潔感のある店舗を好む利用者も多いため、定期的な清掃は欠かせません。自ら清掃する場合は労力がかかり、外注する場合はコストがかかります。

人気が上昇しているため、競合が多い

人気が高いビジネスのため、競合となる店舗が多いこともデメリットの1つです。出店エリアに競合が多い場合、売上への影響も考えられます。

個人経営に比べ、経営に対しての自由度が低い

フランチャイズ経営に共通していえることは、本部のルールを守らなければならない点です。そのため、運営の自由度は低くなりますが、知識もなく個人経営を行っても経営難になる可能性があるため、どちらがいいとは言い切れません。

投資額に対してのリターンは低め

コインランドリーの1回あたりの利用料金は数百円と安く、リターンが低いため、大きく稼ぎたいという人には不向きのビジネスといえます。

コインランドリーのフランチャイズ経営にかかる費用

以下では、初期費用とランニングコストの目安や内訳について解説します。

初期費用(開業資金)

開業に必要とされる資金の目安は、1,500~3,000万円程度とされています。主な内訳は、フランチャイズ本部への加盟金や機器の購入・設置費用などです。なかでも、機器の購入費や店舗改装費が、初期費用の大半を占めています。フランチャイズによっては、加盟金や研修費が不要なケースもあります。
開業資金を自己資金で賄えない場合は、機器のリースや金融機関の融資などの検討も必要です。

ランニングコスト(運営資金)

開業後の運営にかかる資金の目安は、毎月30~70万円程度です。主な内訳は、店舗の賃料や水道光熱費、人件費、清掃費、洗剤や柔軟剤代などが挙げられます。選択したフランチャイズによっては、本部へのロイヤリティや運営委託費、各種サポート料などの支払いも必要です。

一般的に、そのほかのフランチャイズ経営に比べ、コインランドリーのフランチャイズ経営におけるランニングコストは、比較的安い費用におさえられます。

コインランドリーをフランチャイズで開業するまでの流れ

フランチャイズに加盟する際は、本部からのアドバイスやサポートを受け、開業準備を進めます。基本的に無人経営のため、アルバイトの採用業務などは必要ありません。また、コインランドリーを開業するにあたって、免許や資格の取得も不要です。ただし、各自治体で営業許可を申請する必要があります。詳細は、後ほど解説します。

フランチャイズ本部を選ぶ

フランチャイズに加盟するためには、複数あるフランチャイズの中から1つに絞る必要があります。加盟する本部を検討する段階から、以下で解説するように、資金計画や出店場所を決定するなどの話し合いの場が用意され、具体的な開業準備を開始します。

フランチャイズ本部を選ぶ時のポイント

本部を選ぶ際は、本部のサポート体制や的確な提案の有無、機器や洗剤などの品質、実績に加え、自分の意見をどこまで聞き入れてもらえるかを確認しましょう。

収支シミュレーションを行う

収支のシミュレーションは、本部で行ってくれます。ただし、読みが甘く、想定外のコストが発生し失敗するケースも少なくありません。本部から受け取った収支シミュレーションを基に、自身でも現実的な数値が示されているかなどの確認をしましょう。

本部任せにせず自分でも綿密なシミュレーションを|マンガでわかる!開業までの流れとポイントを徹底解説【フランチャイズ入門】

店舗の準備を行う

立地調査や出店するエリアの選定は本部が提案してくれますが、売上に影響する重要事項であるため、本部に任せきりにせず自身でも検討しましょう。エリアの選定が終わると、店舗の内外装の工事や機器などの搬入作業などを行います。
また、営業許可を得るためには、各自治体の施設基準を満たすことが重要です。基準を満たす店舗に改修・改装し、「コインオペレーションクリーニング営業施設開設届」を提出しましょう。

おすすめの立地

コインランドリーに適している立地として、駅周辺や幹線道路沿い、住宅街、スーパーやコンビニが併設されているビル、大型商業施設、書店やスポーツジムの近くなど、人通りが多い場所が挙げられます。

保健所へ開設届を提出(~開業)

「コインオペレーションクリーニング営業施設開設届」は、出店エリアの管轄内にある保健所に提出します。検査済証を交付してもらうことで、コインランドリーの運営を開始できます。

コインランドリーのフランチャイズ経営を始める際の注意点

フランチャイズ経営を成功に導くためには、以下のポイントに注意しましょう。

本部選び、収支シミュレーションは慎重に行う

ロイヤリティの有無や運営の自由度など、本部によって契約条件は千差万別。フランチャイズ経営の成否は本部選びにかかっています。加盟することや契約することを急ぎすぎず、よくリサーチしてから決めましょう。また、収支シミュレーションは売上に影響します。本部の提案だけで判断せず、自身でもシミュレーションを行うことが大切です。

立地、競合店に注意する

出店場所は、顧客のニーズにあっているかという基準で探す必要があります。また、エリア内の競合店との差別化を図るなどの対策のほか、効果的な集客施策の実施も必要です。

商圏情報リサーチツール「マケプラ」のアカウントを発行する

出店時、店舗規模を慎重に決定する

収益が上がらない、競合との競争を避けたいという場合でも、店舗を移転したり規模を縮小したりすることは簡単ではありません。出店場所や店舗の規模を決める際は、慎重に検討しましょう。

開業資金に助成金制度を利用する方法もある

各自治体の助成金制度や日本政策金融公庫の融資制度などを上手に活用すれば、自己資金の負担を減らせます。交付や融資を受けるには、条件を満たす必要があります。公式ホームページで申請内容を事前に確認しておきましょう。

日本政策金融公庫
東京都産業労働局 東京都中小企業制度融資
日本政策金融公庫 創業サポートデスク
中小企業基盤整備機構 よろず支援拠点
東京商工会議所 創業・起業窓口相談

まとめ

コインランドリーのフランチャイズ経営は、市場の安定性や成長性から将来性が高いと期待する声も多く、副業や投資ビジネスとして参入する人も増えています。開業を成功させるためには、立地やエリアなどの情報収集が欠かせません。有益な情報を得られる情報サイトを有効活用しましょう。

コインランドリーの独立開業情報はこちら

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