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2021/8/31
インタビュー

1人で長く続けられる仕事を求めて独立を決意! 42歳で脱サラしたFCオーナーが加盟を即決したふろいちの魅力とは?

浴室・キッチン・洗面所・トイレといった水廻りの設備を、交換せずに新品同様にリニューアルする独自のエール工法を強みとして、全国に加盟店を広げている「ふろいち」。その「大田南店」の加盟店オーナーである後藤 健二(ごとう けんじ)さんは、42歳のときに会社員を辞めて独立・開業した脱サラ経験者。後藤さんが独立を志した理由とはなんだったのか?なぜ、「ふろいち」の加盟店オーナーという道を選んだのか?独立前のキャリアから、独立を決めたきっかけ、独立後の変化やエピソードに至るまで幅広く語っていただきました。

何歳になっても1人で続けられる仕事がしたい。在職中にケガをしたことがきっかけで独立を強く意識するように。

後藤オーナーメイン

──後藤さんが「ふろいち」の加盟店オーナーになったのは、2014年3月と伺っています。それまでは、どのような仕事をされていたのでしょうか?

後藤:「ふろいち」に加盟する前は、宅配便のセールスドライバーとして働いていました。その前は、オフィスで使われる家具や什器、自動倉庫のラックなどを組み立てる職人っぽい仕事をしていました。どちらの仕事も10年ほど続けたので、トータルで約20年間会社勤めをしていたことになりますね。

──長年会社員として勤めていた後藤さんが、独立しようと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?以前から独立志向だったのですか?

後藤:そうですね。元々職人っぽい仕事をしていた頃に「この世界で独立したい」という思いは持っていました。たまたま景気の波があって独立するタイミングを逸してしまい、宅配便のセールスドライバーに転職することになったのですが、ずっと心の中に「1人で何かをやってみたい」という気持ちはありましたね。
独立をより強く意識するようになったのは、ケガをしたことがきっかけです。独立する半年ほど前に足の指を骨折し、2週間ほど働けない期間がありました。そのときに身をもって感じたのが、「このまま年齢を重ねて体が動かなくなったら、セールスドライバーの仕事は続けられない…」ということ。それで、体が動くうちに新しいことに挑戦しようと思ったんです。そのまま会社に残れば、年齢に応じて仕事を変えて働き続けることはできたとは思いますが、「何歳になっても1人で続けられる仕事がしたい」という思いが強かったので、独立することを決めました。

──では、独立にあたっては「1人でできる」「長く続けられる」といった点を重視して業種を検討されたのでしょうか?

後藤:1人で長く働くことを見据えて、「手に職」ということを意識しました。妻の父親が大工をしているので、大工になることも選択肢の1つに入れながら、インターネットで情報収集しているときに見つけたのが「ふろいち」の加盟店募集の広告でした。「これは良いな」と感じて、本部に電話をかけてすぐに面談の約束を取り付けました。

──ということは、「フランチャイズ」にこだわって探されたわけではないんですね?

後藤:たまたま惹かれた仕事の形態がフランチャイズだっただけで、そこはまったく気にしていませんでした。当時、「フランチャイズ」という言葉から連想するのはコンビニくらいで、「チェーンの一員になるのかな」といった程度の認識でした。

──「ふろいち」のどんなところに魅力を感じたのでしょうか?

後藤:一番は、「手に職をつけられそう」ということですね。技術を身につけることができれば、ある程度の年齢まで続けられそうだなと感じました。それから、ホテルやリフォーム会社、不動産会社といった法人からの依頼が多く、「お風呂のリフォーム」というニッチな分野でニーズが安定していそうな点も将来のことを考えると安心だなと。

──それで、すぐに本部に電話をされたわけですね。面談ではどのような印象を受けましたか?

後藤:本部の小林誠司社長が対応してくださったのですが、とにかく「熱かった」ということだけ覚えています(笑)。もっとも印象に残っているのは、私が「独立して仕事を頑張り、家族を守っていきたい」と伝えた際に、小林社長から言われた言葉ですね。「加盟店のオーナーさんはもちろん、その背後にいる家族も私にとっては家族のようなもの。私自身も、何百人の家族を守る覚悟で頑張っています」と。その言葉を聞いて心は決まったというか、「この人だったら付いて行っても良いかな」と思えましたね。

──その場で即決ですか!?技術面や経営面での不安や懸念はなかったのでしょうか?

後藤:技術的には、元々人よりも器用なところがあって、昔オフィス家具の組み立てをしていた頃も覚えが早かったので、すぐに馴染めるかなと思っていました。もちろん、経営的にうまくいくのかという不安は多少ありましたが、頑張ればどうにかなるだろうという気持ちでしたね。

──40歳を超えての脱サラ独立ということに対して、ご家族の反応はどうでしたか?

後藤:妻は反対するでも賛成するでもなく、「別に良いんじゃない?」という感じでした。父親が大工だったから抵抗がなかったのかもしれませんが、すんなり受け入れてくれたというか、淡々としていましたね(笑)。

開業から1カ月で初受注。地道な営業活動と品質にこだわる姿勢が実を結び、2年目には安定して依頼をいただける状況に。

後藤オーナーと小林社長

──「ふろいち」への加盟を決めてから、独立に向けてどのような準備をしましたか?

後藤:準備と言えるようなことはほとんどしなかったですね。まだ会社に勤めていたので、「辞めたい」という意思を伝えて退職日を決め、「ふろいち」の加盟店として事業を開始するスケジュールを決めたことくらいでしょうか。

──資金の借り入れなども行わなかったのですか?

後藤:そうですね、金融機関からの融資は受けませんでした。独立に向けて資金を貯めていたわけではありませんが、加盟金を含めて開業に必要な資金はそれほど高額ではなかったので、すべて貯金でまかなうことができました。

──開業時、まずは本部での研修からスタートしたと思います。どのような内容だったか覚えていますか?

後藤:本部の近くにあるビジネスホテルに泊まり、連日本部に通って小林社長の研修を受けました。確か、当時は研修が4日間だったと記憶していますが、技術的なことから経営に関することまで幅広く教えていただきました。特に、「ふろいち」が大切にしている理念や経営者としての心構えなど、マインドに関する内容が濃かったように思います。

──技術に関しては、短期間の研修だけで身につくものではないと思いますが、後藤さんはどのように習得したのでしょうか?

後藤:開業直後は、時間を見つけて本部や近隣の加盟店オーナーが請け負っている現場にたくさん参加させてもらいました。先輩たちが実際に作業する様子を見て、実践しながら覚えていった感じです。また、最初の1、2年は自分が受注した現場に本部の方に来ていただいて教えてもらうことも多かったですね。

──開業後の経営状況はいかがでしたか?技術を習得しながら、同時に顧客開拓も行う必要があったので大変だったのではないでしょうか?

後藤:本部から私の加盟エリアにあるリフォーム会社や不動産会社のリストをいただいたので、開業後はその1社1社にDMを送ったり、訪問したりして開業のごあいさつ回りをしました。初めて受注できたのは、開業から1カ月ほど経った頃だったと思います。とあるリフォーム会社を訪問したときに、誰もいなかったのでポストにチラシを入れておいたところ、「話を聞いてみたい」と連絡をいただき、仕事を依頼していただけることになったんです。早い段階で受注できたことで「ニーズがある仕事なんだな」と安心したというか、自信を持つことができました。
それ以降、DMを送ったり、ごあいさつに伺った会社からの反響が徐々に増え、本部からの紹介案件も含めてコンスタントに仕事をいただけるようになりました。安定して忙しくなったのは、開業から2年経った頃。経営が軌道に乗った要因は、地道な営業活動が実を結び「ふろいち」が地域に浸透してきたことに加え、リフォーム会社や不動産会社からのリピートの依頼が増えたことが大きいと思います。

──当時を振り返って、特に苦労したと感じることはありますか?

後藤:1つは、営業トークでしょうか。それまで営業をしたことがなかったので、訪問先でスムーズに説明することができず、もどかしく感じることがありました。なかなか慣れることができませんでしたし、正直に言えば今だに慣れていません…。ただ、本部が用意してくれるチラシをお渡しするだけでも反響を得られるので、営業トークが不得意でもなんとかなっています(笑)。
あとは、技術的な引き出しの部分ですね。基本的なことはわかっていても、現場では応用を利かせないといけなかったり、ちょっとしたコツが必要な場面があります。経験が浅い頃は、自力で対応できないことも多く苦労しました。お客様とのコミュニケーションや技術的なことまで、わからないことがあればすぐに本部に問い合わせていたので、最初の1年は毎日のように電話していましたね。

──開業から約7年が経ちましたが、開業直後と比べて働き方や仕事への向き合い方は変わってきましたか?

後藤:大きく変わったのは、顧客開拓に当てる時間がほとんどなくなったということですね。ありがたいことに、今は既存顧客やご紹介のお客様を中心に多くの依頼をいただける状況なので、現場での作業に集中できるようになりました。1つひとつの現場で、いかに綺麗に仕上げられるか、どれだけお客様に喜んでいただけるか、いつもそのことだけを考えて仕事に取り組んでいます。そうした品質にこだわる姿勢がリピートにつながっていると感じますし、やはり現場でお客様に喜んでいただけることが、この仕事の一番のやりがいですからね。

──お客様とのやりとりで、特に印象に残っているエピソードはありますか?

後藤:ある女性のお客様が、泣いて喜んでくださったのは忘れられないですね。その方は60~70代のご年齢で、だいぶ前にご主人を亡くされている方だったのですが、施工が終わった後のお風呂を見て「こんなに綺麗になって、きっと主人も喜んでくれると思います」と涙を流してくださったんです。その姿を拝見して、私もジーンと来たのを覚えていますね。後日、その方から別のお客様をご紹介いただけたこともあって、より印象深い仕事になりました。

──個人のお客様から紹介を受けることもあるんですね。仕事の割合としては、リフォーム会社や不動産会社からの依頼と、個人からの依頼ではどちらが多いのでしょうか?

後藤:割合としてはリフォーム会社などの法人顧客からの依頼が大半です。個人のお客様から直接依頼をいただくこともありますが、それほど多くはありません。ちなみに、先ほど印象的なエピソードとしてご紹介したお客様の案件は、確かリフォーム会社経由で依頼された仕事だったと思います。

技術力は確実に向上している実感がある。徐々に「手に職をつけて長く働き続ける」という理想への道筋が出来つつある。

後藤オーナー仕事風景

──これまでの後藤さんのお話をお聞きしていると、非常に忙しそうな印象を受けますが、休みはきちんと取れているのでしょうか?

後藤:繁忙期には1カ月ほど休みを取れない場合もあるものの、1年間で平均すると週2日程度は休むことができています。1日の労働時間についても、多少遅くまで働く日もありますが、長時間労働が続くようなことはなく、家族と過ごす時間も大切にできています。働き方については会社員時代と大きな変化はないですね。

──逆に、独立したことで会社員時代と大きく変わったことはありますか?

後藤:気持ち的には、だいぶラクになりましたね。会社に勤めていたときは、常に上司からの指示や会社のルールを守らなくてはいけないプレッシャーがありましたし、人間関係においても気を遣う場面が多く、窮屈に感じることが少なくありませんでした。一方、今は基本的には自分の裁量で自由に動くことができ、良いことも悪いこともすべて自分に返ってきます。うまくいかないことがあっても自分が頑張れば良い。お客様からの評価がダイレクトに感じられる。すごくシンプルな世界なので、ストレスや不満をほとんど感じなくなりました。

──とはいえ、サラリーマンと違って安定した収入が保証されているわけではありません。その点での不安はないのでしょうか?

後藤:もちろん、独立している以上は「仕事がなくなったらどうしよう…」という不安がまったくないわけではありませんが、現状では安定した依頼をいただけているので、日常的にそうした不安を感じることはないですね。私は、仕事があればあるだけ「嬉しい」「頑張ろう」と感じるタイプなので、依頼はできる限り引き受けるようにしています。そして、すべての現場でお客様に喜んでいただくことを目指し、全力で施工を行っています。日々、目の前の仕事に打ち込む。そうすることで、漠然とした不安を解消していると言っても良いかもしれません。

──「依頼はできる限り引き受ける」というお話が出ましたが、実際にはすべての依頼を受けるのは難しいと思います。依頼が重なってしまった場合など、状況によっては断ることもあるのでしょうか?

後藤:いいえ、基本的には断りません。例えば2件の依頼が重なった場合には、1件は私が担当し、もう1件は別の加盟店オーナーさんにお願いします。「ふろいち」には信頼できる加盟店オーナーさんがたくさんいますし、普段から交流もあるので、困ったときには仕事を振り合うことができるんです。自分が対応できない場合でも依頼を断らなくて済むのは「ふろいち」の大きな強みであり、お客様からの信頼につながっているポイントだと思いますね。

──なるほど、加盟店同士で助け合うわけですね。普段、他の加盟店オーナーとは、どのような場で親交を深めているのでしょうか?

後藤:1つは、現場ですね。本部が請け負う仕事には、100室を超えるホテルの浴槽をすべてリニューアルするような大規模な現場があります。そういった現場には周辺の加盟店オーナーが20人くらい呼ばれるので、そのときに近況を伝え合ったり、技術的なノウハウを共有したりしています。
あとは、年1回すべての加盟店オーナーが集まる総会があります。総会では経験や年齢もバラバラなオーナーさんから色々な話を聞けるので、毎年良い刺激をもらっています。こうして定期的に他の加盟店オーナーさんと意見交換するのは、「自分ももっと頑張らないと」という発奮材料になりますし、上下関係を気にせずに「仲間」として付き合えるのも良いですね。

──後藤さんが独立されたのは、「何歳になっても1人で続けられる仕事がしたい」という考えからでした。独立・開業から7年がたった今、現状をどのように捉えていますか?

後藤:思い描いた通りに進んでいるというか、「手に職をつけて、年齢を重ねても働き続ける」という理想への道筋が出来つつあるという印象です。技術力については、開業当初に比べると確実に上がっている実感があります。例えば、始めたばかりの頃は、「この作業ならこれくらいの時間でできるだろう」という読みがまったく当たらず、半日くらい予定よりも遅れてしまうことがありました。今はそうしたこともなくなり、想定した時間内に終えられるようになりました。まだまだ技術的には足りないところもありますが、これからも着実に努力を積み重ねることで、理想に近づけると確信しています。

──最後に、今後の目標を教えてください。

後藤:1つは、より技術力を高め、品質をさらに上げていくことですね。具体的な目標としては「ノークレーム」を目指しています。今現在もクレームをいただくことはほとんどありませんが、ごく稀にいただくケースがあります。すべてのお客様に喜んでいいただきたい。その思いが根底にあるので、究極のテーマとして一切クレームの生じない品質と技術力を追求していきたいと考えています。
そして、私が人生の最終目標としているのは「孫ができたときに、孫を色々なところへ連れていきたい」ということです。現在、私の子どもは中学2年生と小学6年生なので、孫ができるのは当分先のことだと思いますが、将来を見据えて十分な資金を貯めておくことが、私にとって一番の優先事項なんです。他の加盟店オーナーさんが掲げるような「法人化」や「規模の拡大」という目標を目指すのではなく、私はただ黙々と目の前の仕事に取り組み、コツコツとお金を貯めていきたいと思っています。

後藤健二さんのフランチャイズ独立ストーリーまとめ

  • 在職中のケガがきっかけで独立を意識。「何歳になっても1人で続けられる仕事がしたい」という思いから独立を決めた。
  • 「手に職をつけられそう」という理由で興味を持った「ふろいち」。面談で社長の「熱さ」に惹かれて加盟を即決した。
  • 7年の経験を経て、確実に「手に職をつけて長く働き続ける」という理想への道筋が出来つつある。

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ふろいち 大田南店オーナー 後藤 健二(ごとう けんじ)

オフィス家具や自動倉庫のラックなどの組立・設置を担う仕事に約10年間従事した後、宅配便のセールスドライバーに転身。約10年の勤務を経て、2014年3月、42歳のときに「ふろいち 太田南店」の加盟店オーナーとして独立・開業。東京都大田区を主な営業エリアとして、浴室・キッチン・洗面所・トイレの水廻りを中心に、「ふろいち」独自のエール工法を活用した施工を数多く手がけている。
※取材時点の情報です

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