これまでの経歴やプロフィールをご紹介します。ご確認のうえ、ぜひ体験談をお読みください。
SPAクリーン 代表/景山拓哉さん(29)
2022年10月に京都で新規開業したばかりの景山さん。営業未経験にも関わらず、わずか5ヵ月あまりで受注10件、さらに有力な見込み客となる新規デモンストレーションを20件獲得してロケットスタートを切っています。
そのキャリアは異色と言えるかもしれません。新卒で公務員となり、5年後には会計事務所へ転職。この時にはすでに独立を目指していて、「経営に必要な会計・税務の知識を身につけたかった」と振り返ります。そして30歳を目前に早期の独立に踏み切りました。厳しい目でさまざまなFC本部を比較した景山さんは、なぜ温浴施設清掃という事業を選んだのでしょうか。詳しくお話を伺いました。
当時の年齢 |
20代後半 |
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当時の自己資金 |
101〜300万円 |
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事業スタイル |
無店舗での開業 |
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キーワード |
ニッチなビジネス 自分のペースで働く |
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会計事務所に勤務していた経験から、FC本部を選ぶ際には細かいところまで数字を見ました。エフエーティシステムは売上構造や経費構造の面で他社との大きな違いがあったんです。この事業は原価が本当に小さく、自分自身が資本になる。これなら早くからチャレンジする意味があると思いました。また温浴施設の清掃はビフォー・アフターが分かりやすく、競合が少ないことも魅力的でした。
ただ、営業未経験の私には、温浴施設への営業で成果を出していけるのかという不安があったのも事実。そのため本部の研修センターでは、みっちりトークやノウハウを勉強しました。「本部がしっかりフォローします」という言葉が心強かったのを覚えています。
貰った言葉に偽りはありませんでした。初めて私がデモンストレーションの場を獲得した際には、担当者が東京から京都の現場へ駆けつけて同行してくれたんです。本部とは距離こそ離れていますが、いつでも丁寧にフォローしてくれる安心感は本当に大きいですね。
そして研修での学びもバッチリ生かせています。営業先では「自前で清掃できる」「他のところに頼んでいる」と言われることも多いのですが、しつこい床のぬめりなど、専門的なノウハウがなければ落とせない汚れも散見されます。そうした箇所にデモを行い、実際にきれいにできれば高確率で受注に至るんです。ここまでの約5カ月で、ホテルやトレーニング施設など10件を受注できました。
この仕事は、温浴施設の潜在的な課題を解決する役割も持っています。ある施設では、お客様の転倒防止のためやむを得ず床にマットを敷いていました。しかしずっとマットを敷いていると衛生面で問題が生じてしまいます。私が清掃を受注し、床のぬめりを解消できたことで、「マットを敷かなくてもよくなった」と感謝されました。
こうした清掃については技術的な難しさをイメージする人も多いかもしれません。ただ、エフエーティシステムの技術は使っている道具などに大きな強みがあり、作業面でのハードルはそこまで高くないんです。実際に私自身、技術面への不安は営業面のそれよりもはるかに小さく、現場でもしっかりと結果を出せました。
床や鏡の問題を着実に解決することで、継続的な取り引きにつながるケースも増えています。売上拡大に対応して初の従業員雇用にも踏み切りました。競合と言える競合はほとんどいない業種なのでまだまだ拡大していけるはず。実際に今も20件の新規デモ予約が入っていて、受注見込みが増え続けているんです。これからも従業員を増やして、現在のメインである特殊清掃のほかに日常清掃の定期契約も獲得していきたいと考えています。
私自身は今後、温泉の循環システムをメンテナンスする技術など、新しい分野を積極的に学んでいくつもりです。目指すのは温浴施設の衛生管理全体に貢献する存在。本当の意味での「競合不在」になりたいですね。