これまでの経歴やプロフィールをご紹介します。ご確認のうえ、ぜひ体験談をお読みください。
◆マリロウ・オボサさん (51)/丼丸 押上店オーナー
オーナーになる前は、ブティック、居酒屋、寿司屋を掛け持ちで働いていたマリロウさん。2007年に会長の勧めもあって、丼丸第一号店である押上店のオーナーに。フィリピン出身ながらもチャキチャキの江戸っ子のような話しぶりと持ち前の明るさでたちまち人気店へと成長。取材中も常連さんと楽しそうにコミュニケーションを取っている姿が印象的でした。
当時の年齢 |
40代前半 |
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当時の自己資金 |
〜100万円 |
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事業スタイル |
店舗経営 |
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キーワード |
女性の視点を活かす 自分の店を持つ |
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独立前は、ササフネの大島会長が経営する寿司屋で働いていました。本当は私も寿司職人を目指したかったのですが、女性は男性より体温が高くネタを悪くしてしまう可能性があるため、向いていなかったんです。居酒屋でも働いていたので魚のさばき方はある程度は知っていて、それで会長に相談したら、「魚がさばけるなら海鮮丼の店ならできるんじゃないか」という話になりました。これがきっかけで「丼丸」がスタートしたんです。
10年前はテイクアウト専門の海鮮丼屋なんて見かけなかったし、どのようなお店・メニューにするか決まっていなかったので、「値段はいくらにするか?」「ネタの大きさは?」といったような感じで完全に手探り状態でした。開業前に会長から直々に魚のさばき方を指導してもらったのですが、職人の世界は「技術は見て盗むもの」が常識。自分でもコンニャクをたくさん買ってきて、一人で練習していましたね。
天気が悪くてお店が暇な時は、すごく疲れますね。逆にお客さんがひっきりなしに来て休憩も取れないくらい忙しい時の方が元気なんです!根っから働くのが好きなのだと思います。それに常連のお客様と話したり、冗談を言い合ったりするのは本当に楽しい!毎週のように果物やケーキ、お餅をお土産に持ってきてくれる方もいれば、中には週6日も来店していただくお客様も。お店にとって常連さんは「命」そのものなので嬉しいですね!
娘は私よりも日本語が上手に話せて漢字も書けます。それに開店当初から手伝ってくれているので、店のことを良く分かっています。なので、いずれは娘に譲ろうと思っています!今もお客さんにはよく娘を紹介しています。引退したら、海辺で優雅にお酒を飲む日々を送りたいかな(笑)。でも、老人ホームで最後を迎えるのはイヤ。私はここで常連さんと気軽に会話しているのが元気の源だから、身体が続くまで頑張りたいですね!