これまでの経歴やプロフィールをご紹介します。ご確認のうえ、ぜひ体験談をお読みください。
福岡コイン精米研究所
古庄 寛行さん
大手酒造メーカーに長年勤務し広域エリアの支店長まで歴任された古庄寛行さん。役職定年を数年後に控え会社員以外の道も模索する中、事業承継実践プログラムに出会う。21年10月に受講開始し、12月には承継を決意。22年4月譲渡契約完了。
当時の年齢 |
50代 |
---|
当時の自己資金 |
301〜500万円 |
---|
事業スタイル |
店舗経営 |
---|
キーワード |
50代・60代での決断 副業としてスタート |
---|
あと数年で60歳。役職定年で年収が大幅に下がるのが正直不安でした。そんな時ニュースで同年代の方がネイルサロンをM&Aで経営していることを知り、さらに個人M&Aがテーマのビジネス本を読んだのがきっかけで興味を持ち、行動を開始。
ただ実は2年間は何も進捗がなくモヤモヤした日が続いたんです。アントレ個人M&Aサポートを知ったのはそんな時。受講の決め手は有料だった事。無料セミナーは何度も参加しましたがどれも情報の一方通行。有料だからこそ実のある情報収集ができ、さらに個人のM&Aを題材にしたセミナーは他にないので参加を決めました。
プログラムはまさに学びの連続でした。
会社員を35年以上続けてきましたが、自分の経歴・スキルを丁寧に振り返って棚卸ししたことはなかったので良い機会でした。自己PRの方法も自分の考えを整理するきっかけにすることができました。
さらに事業承継のノウハウも。案件エントリー・財務諸表分析・デューデリジェンスなど具体的な進め方を体系的に学べたのも大きかったです。会社員の仕事では財務諸表に触れることはありませんでしたが、勉強できたおかげで、自分が会社を買った時にどう計画を作っていくか想像を膨らませることができました。
私が承継したのは福岡にある無人コイン精米所。競合が少ないビジネスであることが魅力ですが、実は少し離れたところに同じ業態の精米所がありました。しかし撤退したとのこと。聞くと、理由は「掃除が行き届いていなかったから」。確かに食べ物を扱う設備が汚かったら利用したくなりませんよね。
前オーナーは設備の清潔さを維持している他、部品一つ一つも大切にされている方でとても信頼ができました。実際、お客様は少し離れていても私が承継した精米所にきてくださっていたのです。これも承継を決めた理由の一つですね。前オーナーが守ってくれたものは、私も変わらず守っていこうと決めています。
せっかく今まで勤務してきたのですから60歳の定年までは今の会社に勤める予定で、現在精米所は副業で経営しています。妻が平日に一度、私が土曜日に、集金や設備のメンテナンスも行ってくれるなど、二人で一緒に頑張っていきたいですね。いずれ息子にこの事業を引き継げたらよいなと思っています。